税理士試験は何ではないか

税理士試験1日目、おつかれさまでした。今日は「税理士試験は何ではないか」についてお話しします。

税理士試験は、実務で頻出する論点を出題する試験ではありません。予備校では、試験によく出る論点を勉強するので、あくまで試験のための勉強をしています。「実務でやらないから」という理由で論点を捨てるのは危険です。

税理士試験は、2時間で解き終える分量を出題する試験ではありません。受験生の心を折ることを目的に、大量の問題を出してきます。量ですぐ諦めようとする人には、税理士には向かないと言っているようです。

税理士試験は、深い知識を問う試験ではありません。全体像を知っているかが問われています。深掘りするよりも理解した上で、理論教材の目次や付録の条文構成を眺めるほうが役立ちます。『会計人コース』の国税徴収法講座では、毎年、滞納処分の流れの全体図が紹介され、「全体像を何も見ないで書けるようになれ」と指導されます。

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