私は、高校時代から、人の相談に乗るのが好きでした。
大人になってからも、友人の「転職すべきか」「結婚すべきか」という相談にバーで乗ったものです。
高校卒業後、26年以上経っても、仕事で相談に乗るのが好きなのは変わりません。
税理士という職業は、そこにぴったりはまったような気がします。
スモールビジネスでは、基本的に経理をしているのがお一人だけで、誰にも相談できない状況に置かれています。
そんな方の力になれるのが、相談という仕事の意義です。

無料相談会。相談者にとってのデメリットは
自治体や、NPO支援団体の主催する税務・会計無料相談の相談員に従事することがあります。
これも非常に好きな仕事です。
税理士には主催者から報酬が支払われるものの、相談者は無料です。
私に直の依頼で無料相談はやっていませんが、このケースでは受けています。
ただ、無料ならではの問題は、相談者にとって、デメリットもあります。
まず、相談相手の税理士が選べないということです。
ありがたいことに、「また相談したい」と言っていただくこともありますが、残念ながら、無料相談では次お会いできる保証がないのです。
あとは、相談時間が25分間から40分間ということ。
いまは、相談者の方も事前にかなり調べてきていらっしゃるので、それでも何とかなることもあるでしょう。
私も、短時間で集中して税金や決算書の重要な点を指摘したりします。
(この金額では特例が受けられないとか、決算書でこの数字はありえないとか)
ただ、解決できる疑問が少なくならざるを得ず、無料相談をはしごする方もおられるようです。
お金の代わりに、時間を犠牲にしているともいえます。
確定申告期の電話相談の待ち時間もそうですね。あれは電話代もかかりますが。
有料相談は何が違うか
顧問契約のお客様と打合せすることもあります(契約により年1回、必要な都度、毎月)。
この場合は、事前にある程度事情が分かっているので、60分程度の打合せで、疑問をすべて解消してお帰りいただけます。
たいへん感謝されるので、私もうれしいです。
単発相談では、90分程度の打合せになります。
私のほうでExcelデータを作成したりもするので。有料相談では時間に応じて料金を設定しています。
1時間の打合せで、解決した疑問の数を数えてみると、10個くらいありました。
数が少ない場合でも、税金についての大きな誤解が解消して、不安を小さくしていただけるとか。
いっしょにお話をして、喜んでいただける、いい仕事です。
どんなことでも聞いていただける相談
私の単発相談や顧問のお客様との面談では、どんなことでも聞いていただけるようにしています。
経理・税務は、自己流でやっていると、ミスしやすい業務です。
なので、ブログに書いていること、YouTubeで話していることなら、ご質問できます。
「こんなこと……」と思わずに、なんでも聞いていただければと考えています。
私のしている仕事の中で、相談は、いちばん楽しい仕事の一つです。
仕事を終えた後に、かえって活力がわいてくるような。
大学で講義をしたときも、質問されるのはうれしいことでした。
近々予定している勉強会講師の仕事でも、私のお話は少なめで、あとは公開質問会のようなことを予定しています。
事業をしている方で、経理や税務は、人からきちんと教わった経験がある方は、あまりいらっしゃらないのでは。
自分で調べてみたり、AIに聞いてみたりするものの、確証が持てない。
そんなときに、税理士に相談することを試してみませんか。
「人」が大事なので、ぜひ、あなたに合う税理士に出会えることを祈っています。
近況報告
法人決算の打合せを。午後はYouTube、メールやりとり、校正の仕事などをして、年末調整業務を進めました。
1日1新:相続税対策の事前相談
1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランスやNPO法人のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細