Steam版 ティンクルスター・スプライツの感想

起動時にNEOGEO 25thというロゴが出ます。そのころに出たのかな。ADKの名作対戦シューティング(類作はなさげ)。

まず大事な情報。これ、XInput対応です。DirectInputに対応しているコントローラが必要です。なので、NEO・GEO Xのスティックコントローラがあれば足ります。ファイティングスティックαは使えません。

ただ、NEO・GEO Xのコントローラは作りが甘いので、ショットボタンを連打していると、物理的に押し込まれてしまい、ショットが出ないトラブルが出がち。連打に耐えるコントローラが必須。ソフトウェア連射機能はありません。

オンライン対戦は、ルームを開設して待つ方式でできますが、例によって鬼のように強い人がいます……。ゲーセンミカドの対戦台で遊んだほうが勝つ経験ができると思います。

ガチ勢になるには、Perfectが取れるショットポイントを暗記する必要があるんでしょうね。

『BRUTUS特別編集 合本 村上春樹』の感想

雑誌『BRUTUS』が過去の記事をまとめた「合本」を出しているのは、コンビニや書店でよく見るので知ってはいましたが、自分の興味のある分野でそれを出されると、ちょっともやっとしますね。「それ、もう持ってるんだけどな……」と。

新規に追加されたのは、インタビュー8ページ。これで1,760円。ページ単価293円ですが、ファンなので買いました。

すっかりラジオの人、音楽評論家となった村上春樹ですが、今後の出版予定は既報のとおり、以下:

  • クラシック・レコード本の続編(年内発売予定)
  • カポーティの新翻訳

翻訳は相変わらず良いので、買う予定。クラシック・レコード本は、まったく興味のない分野の専門書なので、買わない予定です。

30日の村上Radioで、「長編の予定は?」という質問に答えるそうなんですけども。『騎士団長殺し』で引出しが払底した感があり、そこから盛り返せるか。私のおすすめは圧倒的に『1Q84』ですけどね。

The Bootleg Series, Vol. 7: That’s What Happened 1982-1985 / Miles Davis の感想

ディックが死んで30年だぞ! 今更初訳される話がおもしろいワケないだろ!

『バーナード嬢曰く。』(1)

マイルス没後31年、今年の新作。まあ面白いかどうかでいうと、上で神林さんのいうとおりなんですが。

「ユア・アンダー・アレスト」が時代に合わせてコラージュされる前段階のまとまった演奏が入っていて、ふつうに聴けます。

あれ、ボブ・バーグ時代のアルバムのはずなんですけど、ボブ・バーグ5秒くらいしか吹いていませんでしたよね?

また、3枚目はカムバックバンドの1983年のライブ盤。隠れた名盤「スター・ピープル」好きには、またビル・エヴァンス(サックス)が聴けてうれしい。マイルスも元気です。

マイルスが亡くなった直後に出版された『レコード・コレクターズ』の追悼本では、この時代のアルバムは1ページにまとめられて、「聴く必要なし」の扱いでした。

でも、私は割に好きなんですよね。マイルスのブートで唯一所有する価値のある「デビル・オア・エンジェル」(HI HAT盤ならタワレコでも買える)なんて、とくにお気に入りです。

ハイスコアガールDASH 29~30-Credit の感想

『ハイスコアガール(DASH)』は、コミック単位で話が設計され、前半はゆるく、後半は緊張感高く、という流れになっています。

29-Credit に出てくるハメ技(無限スライディングキック地獄)はこれですね。仕組みは『ALL ABOUT 龍虎の拳2』でも紹介されていたもの。気力ゲージがないときにゲージ技を使うと…というやつです。

30-Creditからは緊張感が高まるパートへ。こうしてみると、春雄と小春(春がかぶっている)は、常に対戦していたのだなあと思います。

これまで、春雄・大野さん・小春の3人のうち共同戦線を張っていない組み合わせは、春雄と小春だけでしたが、29-Creditで初めて共同戦線を張りました。

その後は結局、春雄と「対戦」。こういう「対戦」もあるんだなあ……。美しい伏線の回収でした。

「すずめの戸締まり」予告2の感想

うーん、なんかピンとこないですね。予告編って、本編のなかの面白いシーンを集めて作るんだと思うんですけど、面白いシーンを集めてこれ? 岩山の上で凍っていく椅子の姿もかなり微妙です。

新海誠作品の映画は全部見たのですが、「君の名は。」がベストですね。勢いがあって。多少矛盾があったり論理的でなかったりしてもいいと思うんです。

「天気の子」はそれがちょっとロジカルになって、勢いが殺された感じ。それでも十分よかったですけど。

で、予告編も、過去2作は面白くて何度も再生してしまう魅力があったんですけどね。次回作は、そうでもない。

誰かが「すずめの戸締まり」は「星を追う子ども」のリメイクではないか?(男性キャラの見た目から)と述べていましたが、面白さもそのくらいかなーくらいの期待で見に行きたいと思います。(原作小説は未読です)

モノンクルは二度来る 新曲 READY

モノンクル / READY

クロスシー、女性向け腕時計のCM曲(2年ぶり2回目)。

しばらく、まったく情報なく音源のみヘビロテしてみたんですが、「結婚」に関する歌だなと思いました。タイトルが「結婚する準備はできていた」、歌詞が「健やかなるときも、病めるときも」みたいなノリでしたので。

その後、各種ニュースサイトを見るとウェディングソングと紹介されていました。

モノンクル結婚発表もあったので、「ウェディングソングを作るといいかもなあー」と思っていたら、速攻来た感じです。

モノンクルの結婚ソングと言えそうな曲は過去にもあって、「flower」(2013)がそうです。曲が菊地成孔さんとの共作で、リズムが「らしい」です。摘まれる花に結婚する女性を喩えた美しい歌詞は、角田さん作。

2曲とも、結婚する女性に贈りたい名曲です。

税理士試験の計算練習では、見出しを略さないようにしよう

「課のみ、非のみ、共通」というのが、大原簿記学校で消費税法を習う計算パターンの見出しなのですが、これ、初見ではショックを受けると思います。

「こんなこと書いて受かるの?」と思われるでしょうが、受かります。

一方、テキストの計算パターンを見ると、この簡略化された見出しの正式名称がちゃんと書いてあります。これがまた長い見出しなので、略したくなる気持ちはわかります。

でも、初学者のうちは、この長い「正式名称」で問題を解いた方がいいと思います。理論にも出てくる言葉もありますし、正式名称を使って計算の流れを書いていくと、自分が何をやっているのか、つかみやすくなると思います。

これは何税法でも同じなので、最初のうちは、ぜひやってみてください。長い名前を書かずとも意味が分かるようになってから、略称見出しに切り替えましょう。

P.S. 税法用語で一度聞いたら忘れられない用語マイベスト1「消費税等(消費税を除く。)

「雑所得か事業所得か 副業300万円問題」パブコメ後の通達・解説を読み解く

kimur@x 作成の所得税基本通達35-2の図解

雑所得の範囲の取扱いに関する所得税基本通達の解説(PDF/270KB)を素直に読み解くと、上の表が作れます。以下、私見を述べます。

左下の「事業:はい & 保存:なし」はありえない

大きな四象限のうち、左下の「事業:はい & 保存:なし」の組み合わせに斜線を引いたのは、「帳簿がないのに、事業と称することはできないので、この組み合わせは存在しない」という意味です。

「自己の危険と計算」。帳簿がないと、事業がもうかるかどうかの計算はできません。帳簿がなければ、自動的に右下の象限に絞られます。

右下の「事業:いいえ & 保存:なし」300万円超ルールは救済措置

帳簿書類の保存がない=社会通念上事業と称することができない場合でも、事業所得の事実があるものは、事業所得として救済するのがここの300万円超ルールです。

これは、先ほど述べた形式基準「帳簿なしで事業所得は不可」に対する例外としての実質基準です。経済的実質に対して課税するという考え方です。

誰がどう見ても事業で、かつ収入300万円超のものは、帳簿書類がないからといって、一律に雑所得にはしないという意味であると思われます。どう見ても事業でないものには適用されないでしょう。

左上の「事業:はい & 保存:あり」なら300万円以下でも事業所得

左上の象限(事業:はい & 保存:あり)であれば、収入が300万円以下でも事業と認められます。それこそ、行動制限のせいで単年度だけ300万円以下になることもありえますし、当然それだけで一律に雑所得にはしないという意味であると思います。

右上の「事業:いいえ & 保存:あり」は300万円超でも雑所得になりうる

右上の象限(事業:いいえ & 保存:あり)に入った場合、収入が300万円超であっても、安心できません。収入>300万円にしたうえで3年連続赤字にしている場合、「赤字を解消するための取組」をしていないと、雑所得と認定されるおそれがあります。

赤字が3年連続の場合、もうけを出そうとがんばっている形跡を見せなければ、どんなに収入が多くても事業所得とは見てくれない可能性があるということです。

また、ここでは収入300万円以下、かつ主たる収入に対する割合が10%以下というのが「副業」の定義みたいになっています。これが「雑所得」の例示ということですね。

所基通35-2が言いたいこと(1)「帳簿をつけてね」

ここ最近の国の議論をフォローしていると、国は、「事業者のみんなに帳簿をつけてほしい!」ということをずっと言っています。今回の改正で言いたかったことの一つは、これです。

今回の通達・解説で帳簿書類の有無を判断基準に持ち出してきたのは、この流れにあると思います。で、帳簿があれば、書類と突き合わせて、「家事費が混入していますね。この経費は否認します」という伝統的な課税ができるわけです。

帳簿がなければ、これができない。だから「帳簿があれば節税できる」ではないのです。

所基通35-2が言いたいこと(2)「事業というなら黒字化を目指してね」

事業を立ち上げた直後は赤字でも当然です。だから、3年は様子を見ます。でも、3年連続赤字だとしても、「事業」を名乗るなら、黒字化のための取り組みをやってるはずですよね? やってないなら、それは事業ではないですよね?

というメッセージがひしひしと伝わってきます。今赤字の事業をやっている人は、「赤字を解消するための取組」の実施と、その記録を残すことをおすすめします。

同業者団体(ナントカ協会)からの会費の請求書にコレが書いてあると「できる」と思われる

「会費の請求書」って、よくもらいますよね。「会費 10,000円」というやつです。これが、経理を悩ますのです。

「これって、課税仕入れなの? 不課税(課税対象外)なの?」と、いちいち悩むことになり、時間のロスになるので嫌がられます。「会費は消費税がかからないというけれど、会報とか送ってくるんだよな……購読料なら課税?」

これは、経理にはいかんともしがたい問題です。だから、ここは、会費を請求する「ナントカ協会・会・協議会・組合」などの請求書の発行サイドにがんばってもらうしかありません。あなただけが頼りです。

もし、その会費が実際に購読料や懇親会費・セミナー代ではないのでしたら、会費の請求書に「この会費は、資産の譲渡等の対価に該当しないものとして不課税です」と一文を入れておいてください。もらった経理の人が助かります。安心して不課税で入力できます。

会報を発行していて、会費がその対価のように見えるときでも、会員に対して配布している場合には、不課税でOKです。とはいえ、応用として、あえて課税にしている例もあるのですが、それは稿を改めたいと思います。

消費税法基本通達5-5-3(会費、組合費等) 同業者団体…がその構成員から受ける会費…その構成員に対して行う役務の提供等との間に明白な対価関係があるかどうか…の判定が困難なものについて、継続して、同業者団体…が資産の譲渡等の対価に該当しないものとし、かつ、その会費等を支払う事業者側がその支払を課税仕入れに該当しないこととしている場合には、これを認める。

…この通達を適用して資産の譲渡等の対価に該当しないものとする場合には、同業者団体…は、その旨をその構成員に通知するものとする。

消費税法基本通達5-2-3(会報、機関紙(誌)の発行) 同業者団体…が対価を得て行う会報…の発行(会報等の発行の対価が会費…の名目で徴収されていると認められる場合の当該会報等の発行を含む。)は、資産の譲渡等に該当するのであるが、会報等が同業者団体…の通常の業務運営の一環として…その構成員に配布される場合には、…資産の譲渡等に該当しない。

『バーナード嬢曰く。』愛読者におすすめのブックカフェ「南十字」(小田原市)

先日オープンしたばかりのお店です。新刊本と、古本とを同時に販売するブックカフェです。最近多いスタイル。

古本は数百円。古い文庫本で300円くらいですかね。新刊本も古本も、選書が私好みです。

出版業界で話題になった荻窪「Title」の流れで、この数年よく見られる個人書店、何店か行ったことがあるものの、いまいち趣味が合わず……。

でもここは、特に古本がすごくて、『バーナード嬢曰く。』に出てくる本をやたらと在庫しています。

  • 幼年期の終わり
  • 闇の左手
  • ハローサマー、グッドバイ
  • 銃・病原菌・鉄
  • 高い城の男
  • グレート・ギャツビー
  • 棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか
  • モモ
  • 高慢と偏見

この古本(一部新品)の提供者、読者に違いない。

数席のカウンターのみですが、カフェコーナーもあります。コーヒー片手に読書するのもよさそうです。次回はコーヒーを飲みたいですね。

https://minamijujibooks.com