税金とは何か~「集める側」「払う側」の気持ち

税金とは、
あるグループに属していることでメリットを受けている人が、
そのメリットの対価とは別に、
その人の払えるはずのお金を払ってもらい、
そのグループの存続のために、
個人では持てないような規模の大きなお金を集めて、
個人ではできないような規模の大きなことを行うために使うこと。

と、私は考えています。

税金には、抜け駆けを防ぐ仕組みがある

税金には、税金を払うべき人が払わない抜け駆け行為を防ぐ装置が組み込まれています。上記定義の3行目

「そのメリットの対価とは別に」 → グループからメリットを受けていないと主張されても、払わせることができるように

上記定義の4行目

「その人の払えるはずのお金を」 → いま手持ちのお金がないから払えない等と主張されても、払わせることができるように

払う側としては、この集める側の仕組みに反したことをしていないか、自己チェックする必要があります。

とはいえ、払うには納得もほしいところ

税金を集めるからには、集めて大きく使ってほしいと思います。

最近は、国の交付金をもとに、自治体において、買い物したらポイント還元するみたいな事業が多数行われていますが、こういうのはやめてほしいなと。

売り手からしたら、この還元分を値上げするので、納税者は得してないことになるからです。トクしているのは気分だけで、この還元事業が終わったら、値上げだけが残ることになります。

こんな、せっかく個人のお金を集めて大きくしたのに、また、個人にバラバラにして小さくするような税金の使い方には、納得がいきません。

税金の使い方のチェックこそ、払う側がしないといけないけれど、日々の仕事に追われてそれができない。本当は、このチェックが新聞などのメディアの仕事だと思うのですが。

「解体撤去工事(解撤)・撤去費用・取壊費」が経費になる理由

解体費用を経費で落としてよい根拠は?

なんとなく、タイトルの取引金額は固定資産の取得価額ではなく、経費にしている人が多いと思いますが、「なんで?」と聞かれたらどう答えますか?

この処理の根拠は、法人税基本通達7-3-6(土地とともに取得した建物等の取壊費等)です。

土地を利用する目的で建物を取り壊したら、その取壊費用は土地の取得価額に含めるという通達です。

これを反対にすると、「土地を利用する目的で建物を取り壊したのでないなら、その取壊費は土地の取得価額に含めない」。つまり、経費になるということです。

根拠は分かったが、なぜそうなるのか?

法基通7-3-6で、取壊費が取得価額となる(経費にならない)趣旨が分かれば、その反対側が、経費になる理由です。

法基通7-3-6が想定しているケースは、土地を古家ごと買い取ってから、買い手がその古家を解体する取引です。

このように、売り手が古家をあらかじめ解体しておいてくれない場合、解体費用の分、土地の値段を値引いてもらわないと、買い手は買いたいとは思えません。

そこで価格交渉が行われ、古家つき土地の値段は、解体費用の分、安くなっているはずです。

土地売買代金=土地の取得価額-解体費用

この割安な土地売買代金を、本来の土地の取得価額(時価)に戻すために、解体費用を足し戻そうというのが、法基通7-3-6の趣旨です。上の式の右辺の解体費用を、左辺に移項して取得価額を算出するための通達です。

土地売買代金+解体費用=土地の取得価額

結論

法律や通達には、肝心のところが書かれないという性質があります。

この通達でいえば、「当初からその建物等を取り壊して土地を利用する目的であることが明らかであると認められるとき」とは何か。

その一つは、「買い手が負担する建物の解体費用の分、土地の代金が安くなっているとき」です。

その割安な土地売買代金を、取得価額(時価)に戻すために、解体費用を取得価額に含める。

そうでなければ、解体費用は経費になる。

解体費用は資本的支出かという観点で見ても、古家の解体費用をかけたことで、新しく建てる上物の価値が上がるわけではないので、資本的支出とも言えません。

よって、撤去工事等が、法基通7-3-6が前提としている事情(本体が撤去費用分安くなっている等)にあてはまらず、設置費用等(固定資産の付随費用)にも該当しない場合には、原則として経費になると考えられます。

夏の日本酒→浪乃音 辛口 純米酒 火入(滋賀)

「浪乃音」の銘柄名を知ったのは、ソニー・マガジンズ(のち、エムオン・エンタテインメント)発行の(休刊した)雑誌『デジモノステーション』の日本酒連載漫画でした。20年近く前か?

何でデジタルモノ雑誌で日本酒の連載をしていたのか? まったく意味不明ですが(ニコ・ニコルソン作画)、いま、ヨドバシやビックなどの家電量販店で日本酒を扱っているのが普通なので、先進的な連載であったと思います。

そこで、辛口と付されている「浪乃音」を飲んだ編集者が「甘い!」と叫び、師匠役のおやじが「旨い酒ってのは、甘いんでい!」と答えるシーンは、忘れられないものとなっています。

さて、日本酒は夏はいまいち飲みがたい飲み物で、ビールに譲ってしまいがちなのですが、このお酒「浪乃音 純米酒 火入」は、さっぱりした味で、それでいて淡麗でなく。

純米酒 牧水特別純米 十水系の味。炭酸感はほぼないけれど、辛口(糖分が少ない)でありながら甘く、飲みごたえはあるものの、蒸し暑い夏でも飲みやすい、いまの季節におすすめの日本酒と思います。

醤油系の料理によく合うのではないでしょうか。

ちなみに、この記事は500字。スレッズってこんな感じですかね。

ジャズファンはジャズミュージシャンとどう折り合いをつけているのか

ジャズミュージシャンの伝記や自叙伝を読むと、それはそれは違法行為をする人たちのオンパレード。

しかし、ジャズミュージシャンたちのCDは撤去されることもなく、売られ続けています。

これがJ-POPで同じようなパターンだと、CD棚から撤去される人、放送されない人たちがいる。

この違いはなんだろうと考えてみると、端的には、ジャズミュージシャンのほとんどがすでに亡くなっているからですね。

10数年前、マイケル・ジャクソンが亡くなったときに、この「死」が人と音楽とを切り離す力を、強く感じました。

生きている間は、偏見があってまったく聴いていなかったけれど、亡くなってから聞くと、その偏見がばっさり落ちて、すばらしい音楽に聞こえたものです。

死者をきちんと、死んだように扱うこと。それができていれば、比較的容易に、人と音楽とを分けて考えられるように思います。

死者を生きているかのように扱わないことが大事だと感じます。

Steamを入れたPCの不安定化対策:スリープをしないこと

いわゆる T/O (タイトルオンリー)ですが。

Steamを入れたPCが、シャットダウンが終わらなくなったり、その他さまざまな不具合が出ている人は、PCをスリープ状態にしないようにしてください。

上の設定画面を出すには、Winキーで検索窓を出して、「スリープ」と打ち込むだけ。

システム>電源とバッテリーの設定画面から「スリープ状態にする」を「なし」にしてください。

スリープしないようにすると、起動のつど時間がかかって面倒だって? VAIOのいいやつを買ってください(笑)。スリープからの起動並みの速度でシャットダウンから起動してくれます。

最近のSteam不具合

PC(Windows)版のSteamクライアントがアップデートされて以降、スクリーンショットが取れなくなってしまいました。いまだに直らない。検索しても同症状の出てる人と出ない人がいる。困っちゃいますね。

最近見た動画

ドキュメント72時間 「伝説のゲーセン 大人たちの闘い」

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017083569SA000/

『ゲーセン戦記』で紹介されていたので、110円で視聴(3日間レンタル)。面白かったです。

天狗舞 山廃仕込純米酒(石川)

どこでも売ってる気がする、濃醇な純米酒。

キャッチコピーが、「山廃仕込特有の濃厚な香味と酸味の調和がとれた個性豊かな純米酒です。濃い山吹色は目も楽しませてくれます。」と、濃醇派に安心のメッセージを発してくれています。

「(ぬる燗・常温が特におすすめです)」というのも、特にいいですね。

箱には、「手作りの麹と山廃酒母で仕込んだ純米酒。輝く山吹色は、熟成のあかしです。」「濃い山吹色が特徴です。」ともあり。

味わい分布のグラフがあり、4ランクで

  • 味の厚み…4
  • 酸味…4
  • 辛さ…3
  • 熟成感…2

酸味4ですが、酸っぱくはないし、むしろマイルド。真澄 奥伝寒造りをマイルドにした感じでしょうか。

真澄 奥伝寒造りは、とあるお店で「中口」と表示されていましたが、全方面へのベクトルがバランスよく伸びていて、結果として中口になっているタイプ。いわゆる中口は、ベクトルが単に弱い。天狗舞は若干、いわゆる中口寄りかもしれません。

Bing AI が書いた Excel マクロ コード を直すのは人間

Sub MoveData()
    Dim i As Integer
    For i = 0 To 1000 Step 4
        Range("E2").Offset(i, 0).Value = Range("D4").Offset(i, 0).Value
        Range("D4").Offset(i, 0).ClearContents
        Range("G2").Offset(i, 0).Value = Range("F4").Offset(i, 0).Value
        Range("F4").Offset(i, 0).ClearContents
        Range("H2").Offset(i, 0).Value = Range("T4").Offset(i, 0).Value
        Range("T4").Offset(i, 0).ClearContents
    Next i
End Sub

会社が作成した Excel の勘定科目内訳明細書を、税務ソフト読込用のフォーマットに合わせるためのマクロを、Bing AI に考えてもらいました。

会社作成の Excel は、典型的なエクセル方眼紙で、まず、これをセル結合のない表形式に直す必要があります。

シートが1枚だけなら、エクセル方眼紙を PDF に出力して、その PDF を Word に食べさせて、得られた表を Excel にコピペする…としてもエクセル方眼紙を直せるのですが、シートの枚数が多くなると厳しい。

エクセル方眼紙であっても、使いたい部分をコピー&ペーストで直に Excel に値として貼り付けることで、セル結合は解除され、マクロで加工する余地がある状態にできます。

表の形としては崩れているものの、崩れ方が規則的なので、これを正しいフォーマットにするときこそ、マクロの出番です。

まず、1 セット分、ずれた位置から正しい位置に移すコードを Bing AI に考えてもらって、次のセットに移してそれを繰り返させるコードを考えてもらったのが、上のコードです。

ちなみに当初は

For i = 1 To 1000 Step 4

だったのですが、これでは意図どおりに動作せず、ここは自分でコードを読み解くことで、初期値を 0 に手直して、正規化された表を得ることができました。

Bing AI でマクロのコードを書いてもらうことは、人間が暗記や調べものをすべきことを代行してもらうことなのですね。AI の出力物を直せる力が、人間に求められていると感じました。

その他の手直し

このマクロで得られた表は、空き行だらけなので、全体にフィルタをかけ、「空白」のある行のチェックを外せば詰まった表が得られます。

これで、読込用のフォーマットにそのままコピー&ペースト(値貼り付け)できるようになりました。

濃醇日本酒の極北、諏訪泉 純米酒(鳥取)が新橋で買える

諏訪泉の純米酒(ワンカップ)を初めて買ったのは、鳥取駅の構内売店でした。

そのあまりに「味がする」お酒に、おどろきました。

それ以来、諏訪泉を買おうとすると公式通販サイトしかないかなと思って利用していたのですが、なんと、新橋で買えることに気づきました。

JR新橋駅を銀座側に出るとすぐ目の前に見える、「とっとり・おかやま新橋館」です。

銀座には、かなりの数の都道府県のアンテナショップが出店していますが、その鳥取・岡山県版です。

古風な日本酒です。これを飲んだら、「真澄 奥伝寒造り 純米酒」なんてめっちゃ現代的な味ですね。

かなり極端ではあるものの、バランスはとれているほうであると思います。ちゃんとおいしい。

唯一無二の味なので、こういう日本酒を飲みたいと思ったら、諏訪泉を飲むしかない。ジャズの名盤のようなお酒です。

濃醇派の方には、一度お試しいただければと思います。「因幡の白うさぎ」ラベルが目印です。

『ゲーセン戦記』でゲームセンター経営を学ぶ

ゲーセンミカドの店長・経営者である池田稔氏の語りを、ゲームライターのナカガワヒロユキ氏が聞き書きした、いわゆる「語り下ろし」スタイルの新書。プロが書いているので非常に読みやすい本でした。

本の存在を知ったのは、新聞の書評欄でした。速攻で書店に行くと、5~6冊並べて置いてありました。

これは、趣味としてのゲームの話ではなく、経営としてのゲームの話なので、ゲームファンは基本的には読者対象外です。

とはいえ、一ゲーマーとして読んでも十分楽しめるものでした。KOF’95が異様に盛り上がっていたのは、どこも同じだったんだなとか。

イケダミノロック氏というと、「ハイスコアガール EXTRA STAGE」の対戦動画のコメンタリーに出演していた方ですね。

独自性を出すために「斬サム」に注目して大会を開催されたのだそうです。斬サムファンとしてもうれしい話です。斬サム有名プレイヤーの話も出てきます。

保証金を不要とする「共同経営」方式は、他業種では見たことがなかったので新しく感じました。ゲーセンの商習慣としてはふつうらしいです。

メダルゲームの利益計算式なども新鮮でした。

コロナ禍は2回のクラウドファンディングで乗り切られたとか。このときの収入は課税売上に該当したため、消費税の納税が大変だったとのこと。コロナ特例猶予(分割納付)も受けられたような記述もありました。

しかし、いくつものゲームセンターを潰した、ぜんぜん流行らなかった対戦型格闘ゲーム(2011~2012頃リリース)ってなんだったんだろうな?