実質的に債権とみられないものの額をExcel関数で

法人税では、別表11(1の2)で、ちょっとした節税策である一括評価金銭債権に係る貸倒引当金の繰入限度額を計算します(債権額が前期末を下回るとかえって税金が増えますが)。

ただし、請求先から同時に債務を負っている場合は、その分、引当金を設定できません(例えば、給料を支払う債務がある従業員にお金を貸している場合)。

この設定できない額(実質的に債権とみられないものの額)の計算は、まずはシンプルに VLOOKUP 関数で。

  • =IFERROR(IF(VLOOKUP([取引先名],[買掛金の取引先名~期末残高],[買掛金の期末残高列指定],FALSE)>=[売掛金の期末残高],[売掛金の期末残高],VLOOKUP([取引先名],[買掛金の取引先名~期末残高],[買掛金の期末残高列指定],FALSE)),0)

これを取引先ごとに算出して、合計したものが「みられないものの額」となります。

その月の売上をまとめて1仕訳とする場合の注意点

取引先がたくさんある場合に、取引先ごとに売掛金を計上すると、仕訳数や元帳のページ数がとんでもないことになります。そうやっている会社もあるのですが、ふつう、その規模の会社は、別途業務ソフトで債権管理をしているはずです。

その場合、債権管理ソフトで計算した月間合計額で一気に、(借)売掛金 (貸)売上 という仕訳を入力しますが、ここで一つ注意点。

個々の取引先を見ると、リベート>請求 となって、請求金額がマイナスになっているところはありませんか? この場合は、お客さんに、自分がお金を払うことになります。つまり、(貸)未払金 を計上すべきなのです。

債権管理ソフトの合計額は、債権と債務との純額であり、これを一括で(借)売掛金 とすると、その残高は混合勘定といって、意味のない金額となります。そこでマイナス額相当額を、(借)売掛金 (貸)未払金 として、債権債務をそれぞれ総額に直す必要があります。

私のウォークマン遍歴

  • MZ-E55
  • MZ-E80
  • MZ-E909
  • MZ-E10
  • NW-MS9
  • NW-S610F
  • NW-A840
  • NW-A10
  • NW-A50

私が初めて見て、欲しくなったウォークマンは、MZ-E50だったのですが、買ったのはその次あたりに出たE55。

E80は、ウォークマン20周年記念モデルにまざって出たMDウォークマン。E909は本体のみ49g、E10は充電池込みで55gという世界最薄・最軽量モデル(こういう言い方も死語になりました)。

フラッシュメモリ時代初期のMS9はお試し程度で、本格利用はS610Fから。A840以降は5年おきに買換え。充電池がダメになっても、ドックスピーカーのプレーヤーとして活躍してくれます。

A10もまだ使えるのですが、いよいよATRACネイティブ再生の最終モデルA50シリーズが収束に向かい始めたので買換え。今後は、ウォークマンの5年ごとのアニバーサリーイヤーごとの買換えが続きそうです。

Can I Play With U? がふつうに売られていた

Can I Play With U? (feat. Miles Davis) [2020 Remaster]

音楽評論家の中山康樹がマイルスから聴かせてもらったという音源、昨年から公式に販売開始されていました。以前はYouTubeで音源や関連動画が見られたのに、最近削除されたのはその関係だったですかね。

かつてマイルスからそのテープを聴かせてもらったことがあるが、プリンスのセクシーなヴォーカルとマイルスのミュート・トランペットがからみあって一体となったサウンドは、ユニークなリズムのためか往年の『オン・ザ・コーナー』を思わせるものがあった。

『スイングジャーナル時代の中山康樹』(中山康樹、シンコーミュージック、2018)

まあ、晩年のマイルスと他ミュージシャンの競演は、コンピレーションCDも公式に出ているくらいですが、マイルスだけのファンは、がんばって聞かなくてもいいものが多いかなと思います。

Merci Miles! Live at Vienne

ワーナー公式盤の未発表ライブとしては、音質・内容ともにトップクラス。TV放送用の音源です。元の映像はYouTubeで2曲見られます。

1991年のマイルス・バンドは、パーカッションを排した6人編成。異様な緊張感のある演奏です。楽しく聴くだけなら、Live Around The World でいいんですが、今作は、聴いてるとなぜだか涙がにじんでしまいます。

ジャケットにはマイルスの遺品のような写真が3点掲載。日本盤だと、アシュリー・カーンの読み応えのある解説の翻訳が読めます。

なお、音源だけなら無料で聴き放題です。→マイルス・デイヴィスの未発表ライヴアルバム『Merci Miles! Live At Vienne』全曲公開

『新九郎、奔る!』

小学館の青年コミックスで発売中です(この情報がないと、本屋さんで探し出すことができない。本屋さんによっては、「集英社・青年」のコーナーにあることも。いわゆる一ツ橋系ですね)。

ゆうきまさみ作品といえば、『機動警察パトレイバー』はもちろん読破していますが、それ以来のご無沙汰でした。ゆうきまさみ節というか、愚痴りながら猫背横向きで去っていくシーンなど、遊馬風でございました。最大のパトレイバーファン向けサービスは、5巻20ページの、「新旧九郎の対決は新型の完敗だぁ。」ですかね。

ゆうきまさみって、なんか、あさりよしとおや、高橋留美子にノリが似ているように思います。絵柄、テンポというか。で、画業40周年ということで、そんなに! とびっくりしております。

漫画の内容ですか? 何の心配もいらないので、ぜひ読んでみてください。歴史好きなら「あれか!」みたいなプラスアルファがあるだけで、知らなくても楽しめます。

『古くて素敵なクラシック・レコードたち』第一印象

6月24日発売、ラジオDJ村上春樹の最新刊です。今作は、春樹作品の中でも、かなり異色の位置を占めるというか、系統的には『村上T』ですね。

1曲につき2~5枚のレコードを箇条書き的にまとめて紹介。形式的には、クラシック音楽雑誌のディスク・レビューみたいな感じです。専門誌なので、専門用語はとくに説明もなく使われます。

ジャズエッセイ『ポートレイト・イン・ジャズ』は、まったくジャズに興味がない多くの人々をジャズファンに追いやった名作ですが、今作は、クラシック好きに対象読者を絞った感があります。オールカラープラ函入りで値段も高いしね。

これはあくまで個人的な趣味・嗜好に偏した本であって、そこに系統的・実用的な目的はない。

『古くて素敵なクラシック・レコードたち』p.13

過去、おすすめ音楽を聞かれて答えると、がっかりされることが多かったので、音楽のおすすめはしないという村上さん。そんな傾向が出た一冊です。

モノンクルの最新作が6月23日登場

モノンクル「音の鳴るあいだ」

いいものが売れるとは限らないの代名詞、モノンクルの最新作が3時間弱後にリリース! 記念すべき第1回緊急事態宣言中にテレワークで制作された楽曲が単売されます。

YouTubeの再生回数だけで言うと、シチズンのCMソングだった「Every One Minutes」が最多、続いて、これはノンタイアップなのにMVと楽曲だけで稼いだ「空想飛行」、FMパワープレイで稼いだ「GOODBYE」が第3位となっております。

MVがないので公式にはYouTubeにない「夕立」も、梅雨のこの頃はたまたまFMでかかることも増えてきました。「夕立」とか、菊地成孔作曲の「flower」「EVE NO LUCKY DAYS」もすごくよい! 甘いでしょうけど、この辺の名曲をドラマ、映画タイアップしてくれればいいのに!

村上春樹の最新作が6月24日登場

村上春樹、偏愛するクラシック音楽についてのエッセイ『古くて素敵なクラシック・レコードたち』

最もCDを売る?音楽評論家、村上春樹の最新作が24日に発売されます。小説に取り上げられた作品は、即レコード会社が再発を決定するありさま。「シンフォニエッタ」「巡礼の年」のときはすごかったですね……。

しかし、というか、村上春樹の音楽の趣味は非常に渋いというか、極めて個人的なので、私も小説は好きですが音楽の趣味はほとんど合わないですね。マイルスと、百万ドル・トリオの「大公トリオ」くらいです。

「春樹のセンスを参考に音楽を聴いてみようかな」と思っているそこのあなた! 注意してくださいね。村上春樹を読んで20年の私ですら、村上RADIOや小説でかかる曲はほぼ所有していません。

上記リンク先の記事は、表紙だけしか情報のない状態で掲載作品を紹介した力作です。タワーレコードの商売人としての心意気を感じます。


マイルス・デイヴィスの最新作が6月25日登場

「マイルス・デイヴィス? 死んだはずでは?」で有名なマイルスの最新作が今年もリリース。1991年ファイナルセクステットのライブ盤2枚組です。

Merci Miles! Live At Vienne(2CD)

ワーナーによる公式盤で、国内盤も発売されます。上のディスクユニオンのページにある動画と同じ音源のようです。

マイルスの今後の発売予定

今年は没後30周年ということで続々と出る予定ですが、既存のブートレグと同一の内容ですかね。個人的には1991年の演奏が好きなので、今作は買いますが、特に思い入れがなければ、未発表音源はおすすめしません。

でも1枚だけ、ブートレグ系の音源を買うとしたら、ブートなら「Devil Or Angel」=Hi Hatレーベル「Live In Paris 1991」の昔のメンバーとの再会コンサートはおすすめです。マイルスの弱点「過去を振り返ると死ぬ」が体感できます。