私は、新卒で入った業界は広告業界の業界団体で、そのつねとして、講演会を開催していました。
主催者の事務方としていろんなイベント(パネルディスカッション、講演、セミナー)を見てきましたが、一番印象に残っているシーンがあります。
少しずつ教える仕事を始めていますが、そのゴールとしては、そのシーンを再現することだと考えています。

聴き手の究極の反応
質疑応答で「10代の流行の発信地はどこですか?」という質問に、パネラーの方が「東京は原宿で、地方は〇〇です」と答えた瞬間、参加者の方々が一斉に下を向いて、メモを取ったのです。
おそらく、会社に戻ったあと、すぐにその〇〇にアプローチをかけたのではないか、と思いました。
教える仕事では、何か1つ、すぐに行動に移してもらえれば、成功です。
そのため、講師の仕事では、考え方とともに、実際に行動するためのネタを列挙するようにしています。
取るべきアクションを列挙して、少し説明を加えるだけで、参加者の方は自然に学んでいただけます。
教わるのが向いている人
教える仕事の対象は、自分で経理なり、税務なりをやる方です。
フリーランスの方であれば、経理さえ自分でできていれば、確定申告は難しくないものです。
ご自分で申告をしている事業所得の方も大勢いらっしゃいます。
経理がきちんとできている、というのは、入力が済めばいいというのではなく、入力した結果が合っているか・正しいか、ご自分で確認できる、というところまで含みます。
セミナーの参加者の方であれ、単発相談のお客様であれ、ふだんからご自分で経理をし、悩んでいるからこそ、私がちょっとお伝えするだけで、「なるほど、こうすればいいんだ」と分かっていただけるのです。
自分でコツコツやれる、という人にこそ、教わることが向いています。
こんなことを教わりたい、といったことがあれば、こちらから打診していただければ。→ 業務内容についてのお問い合わせ
お客様に合わせて教える
教える側としては、いかにお客様に合わせて話せるか、提供できるか、というのが大事です。
とくに、確定申告など、税務が初めての方には、間違いやすい事例について、お伝えしています。
経理のやり方については、スクリーンショットを多用するなどして、理屈とともに、具体的な操作をお伝えして、ご自分でできるようになっていただきます。
ひとつひとつの仕訳の意味からご説明することも可能です。
ひとつの根本的な考え方を学んでいただき、あとは、それに基づいてご自分で判断できるようになっていただく。
そして、行動していただくことがいちばんです。
また、お客様からご質問やご感想をいただけるのも、ありがたいものです。
何にお悩みなのか、何がよかったのか知ることは、次回のお客様に合わせた教え方に役立つからです。
講座形式でも、一対一の単発相談でも、そこは同じです。
教える仕事をお考えの方は、今回の記事を参考に、実施してみてはどうでしょうか。
近況報告
週刊連載の『ふつうの軽音部』を読む。たった1話にこれだけ盛り込めるの、すごすぎ……。
1日1新:VAIO Clipping Tool
1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランスやNPO法人のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細