会計ソフトを導入するにあたって、弥生会計は選択肢のひとつです。
私は、会計ソフト導入のサポートも仕事で(単発で)受けてもいます。
その使い始めについて書いてみました。

弥生会計の特徴
弥生会計スタンダードとプロフェッショナルとがあります。
プロフェッショナルは、部門別が使えるもので、複数業態を経営している会社や、担当者ごとの損益管理をしたい場合、または、事業報告書に部門別の収支を掲載したいNPO法人向けです。
(NPO法人の場合、活動計算書・貸借対照表は、NPO法人会計基準に則って、別に作成する必要はあります)
部門別が必要なければ、スタンダードでよいです。
毎年、有料でアップデートすることもできますが、個人の場合は、アップデートすべき所得税・消費税の申告については、確定申告書等作成コーナーを利用することとすれば、アップデートしなくても使い続けられます。
会計ソフトの機能向上に魅力を感じれば、してもいいでしょう。
購入してユーザー登録すると、電話や郵便でサポートを申し込むよう勧められますが、必要がなければしなくても使えます。
個人事業主としても、法人としても、利用ができます。
また、1ユーザーで、複数の立場・会社での入力が可能です。
複数社経営しているのであれば、複数社を登録して入力することもできますし、個人事業主と法人とで2社分入力もできます(あまりおすすめしませんが)。
初期設定
最初は、「データの新規作成」から行います。
法人か、個人かを選択し、個人の場合は、一般・農業・不動産から選択します。
青色申告か、白色申告かの選択もあります。
入力を開始する年度(弥生会計を使い始める年度)を選択し、製造原価の計算などの有無を選択(製造業でなければ、不要)。
優良な電子帳簿保存も設定ができますが、しなくてよいでしょう。
保存先は、弥生ドライブかこのコンピューター(ローカル)か選べます。ローカルは、Dropboxでも可能です。
Dropboxに保存すると、ソフトを閉じるときにエラーが生じますが、何度かリトライすると通ります(クラウドへのアップロードに重なったタイミングだけエラーになるようです)
私は、弥生ドライブは使っていません。
この年度からの消費税の申告の有無を選択します。
2期前の売上高が1000万円超か、インボイス登録していれば今期から「消費税の申告を行う」です。
課税方式は、何もしていなければ本則課税、簡易課税の届出を出した翌期なら簡易課税です(2期前の売上高が5000万円以下など条件あり)。
簡易課税の場合は、メインの売上の事業区分を選択します。
不明な場合は簡易課税の事業区分について(フローチャート)|国税庁で判断します。
次に経理方式を税抜か税込か選びます。
ここで選んだ経理方式は、決算時に作成する個別注記表にも記載します。
→決算書に、個別注記表はついていますか?(中小会計要領) – 税理士 木村将秀のブログ
途中で変更すると、過去との比較がやりにくくなるので注意です。
決算が楽なのは、税込経理です(初心者におすすめ)。
少額減価償却資産の判定上有利なのは、税抜経理です(上級者におすすめ)。
開始残高・固定資産一覧の入力
freeeの場合の開始残高については、別記事で触れています。
→会計ソフトの使い始め 開始残高を設定しよう – 税理士 木村将秀のブログ
前年度の貸借対照表や、取引先別の元帳データの期末残高を、弥生会計の開始残高(期首残高)として入力します。
現金、預貯金、売掛金、買掛金と設定していきますが、あとでまとめてナビゲータの「導入」→「科目残高入力」から入れることもできます。
特に、前の会計ソフトで使っていた独自の勘定科目を弥生会計でも使いたいときは、ナビゲータの「科目設定」→「勘定作成」から作れます。
いま、カーソルの当たっている勘定科目の大分類・中分類の科目が新規作成されますので、誤った分類に作ろうとしていないか、注意しましょう。
複数の銀行・現金出納帳CSVデータをインポートする際に二重仕訳を起こさないようにするには、「振替」勘定を「現金・預金」グループに設定します。
前期の決算書・申告書・減価償却費の計算欄に「減価償却資産」がある場合は、メニューの「拡張機能」→「固定資産管理」→「固定資産一覧」→「新規作成」から、固定資産を登録していきます。
ここに固定資産を入力しておけば、減価償却費を自動で計算してくれます。
また、償却資産の申告が必要になる場合、
前期末の申告書や減価償却資産の明細にある「未償却残高(期末残高)」の入力を忘れないようにしましょう。
近況報告
逗子に行ったときにおみやげで買ったお菓子を、今朝コーヒーのおともに。
コーヒーはハンドドリップで私が作っています。動画解説もしました。→レギュラーコーヒー値上げに対抗 おいしいコーヒーの作り方
確定申告関係の税理士業務を。
1日1新:andsaturday coffee & cakes(逗子市)のスコーン、サンデーシュトロン
1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランスやNPO法人のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細