税理士に顧問を依頼すると、それなりの費用がかかります。
契約が必要になることが多いので、ネットでも税理士に関するさまざまな情報を検索して、ご自分に合うかどうか判断したいところです。
一度は、契約するかどうか、事前に面談をして、確かめておくのもいいでしょう。
いわゆる初回面談は、無料で対応している税理士が多いです(有料のケースもあります)。
私も、いまは初回は無料で面談の機会を設けています。(近隣なら対面、遠方ならZoom)
面談の前に、私のYouTubeや、このブログを判断材料にしていただけるようにしています。

顧問料で何をしてくれるのか
税理士に依頼すると、通常、顧問料として、毎月同額がかかります。
これは、何の料金なのか?
私は、ご自分で正しい経理や税務を行うことをサポートするため、日々の疑問にお答えするメール相談料(回数制限なし)と考えています。
経理や税金の事務といっても、新卒後に就職したような会社では、自社でやっていたもの。
本来、自分でできるはずのものです。
分からないことを質問しながら進められれば、それでOKです。
特に源泉徴収回りの事務は、ご自分がその場で処理できるようになる必要があります。
顧問税理士がそこにいて、代わりに源泉徴収したり、納付したりしてくれるわけではないので。
ただ、これも、税理士によって顧問料でどこまでやってくれるかは、違いがあります。
決算料や、レシート等の会計ソフトへの入力代行料、年末調整、償却資産申告、法定調書、給与支払報告書等の料金が込みになっている場合もあります。
税理士との契約内容を確認してみましょう。
私の場合、上記のもろもろの代行料は、顧問料に含んでいません。
決算以外の税金の書類の作成・提出は、事業の状況によっては必要ないものもあるからです。
決算料とは何か
決算(確定申告)の時期は、いろいろ忙しかったかと思います。
結局のところ、書類の作成に時間がかかっていたはず。
それが、決算書や申告書を作るための材料を、税理士に提供するだけで済むことになります。
税理士に依頼された資料をDropboxで共有したり、質問に答えたりするだけでよい。
決算書・申告書の作成は、税理士が代わりにやってくれる。その代行料と考えていただければと思います。
経営者や経理担当者にとって、他の仕事ができる時間が生まれ、また、納税額の精度が高まることへの対価です。
消費税の申告書の提出が必要な場合は、決算料が高くなることが多いです。
一般課税か、簡易課税か、免税かで料金が変わる場合もあるので、消費税に関する状況は、税理士に伝えておきましょう。
それゆえに、税理士に1回で払う料金としては高額な部類になります。
支払いタイミングは、事前に確認しておきましょう。
納税のタイミングと同時期に支払うとされているときは、資金繰りに注意したいところです。
この決算料が、顧問料に含まれている場合もあります。それだと、毎月同額を払い続ければいいので楽ではあります。
私の場合は、決算月の翌月末までに決算料をお支払いいただき、翌々月までに納税をしていただく、と分散はしています。
また、消費税の申告がいらない場合に限って、決算料を下げています。
それ以外に別途料金がかかるのは
決算料は、一種の代行料金でした。
決算書の作成・申告書の提出の業務を委託していると考えます。
先ほどの顧問料に、年末調整、償却資産申告書・法定調書・給与支払報告書の提出代行料金が含まれていない場合、これらの代行にも別途料金がかかります。
こちらは、通常、決算料ほど高額でないことが多いでしょう。
一通り依頼する場合は、年間費用は顧問料+決算料に加え、上記の業務の料金を見込む必要があります。
私の場合は、11月末までに年末調整の料金を、12月末までに償却資産申告書・法定調書・給与支払報告書の料金をお支払いいただくことにしています。
その他に、税務調査の対応を税理士に依頼する場合、立ち合い料などといった名称で料金が別途かかることがほとんどです。
税務調査時に税理士の同席、調査後の税務署との折衝、修正申告書の作成などの依頼するための料金です。
これも、税務調査がなければかかりません。
通常、どの税理士でもその都度料金にしており、税務調査の日数に応じてかかるパターンが多いです。
私の場合は、日数にかかわらず、一定額を請求するようにしています。
その他、会計ソフトを変更したい場合のデータ移行、顧問契約にない業務の委託、相談は別途料金がかかるケースも。
短時間のZoom打ち合わせなら、私は顧問料の範囲内で行います。
何にしても、契約書に書いてあることがすべてです。
契約書をあらためて確認してみましょう。契約書家がなければ、必要に応じて作ってもらってもよいでしょう。
近況報告
『とめはねっ!』全14巻を読了。量があり、けっこう大変だった……。
面白かったです。青春ものが好きな方はぜひ。
1日1新:記帳代行に関するWebセミナー受講

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランスやNPO法人のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細