The Bootleg Series, Vol. 7: That’s What Happened 1982-1985 / Miles Davis の感想

ディックが死んで30年だぞ! 今更初訳される話がおもしろいワケないだろ!

『バーナード嬢曰く。』(1)

マイルス没後31年、今年の新作。まあ面白いかどうかでいうと、上で神林さんのいうとおりなんですが。

「ユア・アンダー・アレスト」が時代に合わせてコラージュされる前段階のまとまった演奏が入っていて、ふつうに聴けます。

あれ、ボブ・バーグ時代のアルバムのはずなんですけど、ボブ・バーグ5秒くらいしか吹いていませんでしたよね?

また、3枚目はカムバックバンドの1983年のライブ盤。隠れた名盤「スター・ピープル」好きには、またビル・エヴァンス(サックス)が聴けてうれしい。マイルスも元気です。

マイルスが亡くなった直後に出版された『レコード・コレクターズ』の追悼本では、この時代のアルバムは1ページにまとめられて、「聴く必要なし」の扱いでした。

でも、私は割に好きなんですよね。マイルスのブートで唯一所有する価値のある「デビル・オア・エンジェル」(HI HAT盤ならタワレコでも買える)なんて、とくにお気に入りです。