私はどのように税理士試験 簿記論に2回落ちたか

横浜市港南区の税理士、木村です。ひとり事務所をやっています。

ひとりバンド、T.M.Revolutionとか、けものとか、そういう感じですね!

税理士になるのに、6年(受験)+2年1カ月(実務経験)かかりました。受験は、

  • 1年目 簿記論 ×
  • 2年目 簿記論 ×
  • 3年目 簿記論 〇、財務諸表論 〇
  • 4年目 消費税法 〇
  • 5年目 法人税法 〇
  • 6年目 国税徴収法 〇

という感じでした。

さて、合格体験記はよく見かけますが、本当にあなたに役立つのは、不合格体験記ではないでしょうか。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」といいます。

合格した事実には、運もあるし(直前に見ていたページが試験に出た)、合格してしまえば、反省はありません。

もうだいぶ前のことになりますが、私が語れるのは、簿記論の失敗ではないかなあと思うわけです。

税理士試験に限った話ではなく、なんだって「失敗談」を積極的に吸収するのをおすすめしています。

失敗した理由を列挙してみました。私が失敗しておけば、あなたも同じ失敗をする必要はありません。

時間の感覚がなかった

漫画『ふつうの軽音部』で、初めてのライブ本番で主人公が大失敗するのですが、

「ライブって、明日の何日だっけ?」とか、「明日って トゥモロー?」とか、「ライブって もしかして今日?」とか、本番がいつかという時間の感覚がない発言を繰り返します。

初めての税理士試験の本番(本試験)のとき、私もまさにそういう状態でした。

明日が本試験とは、信じられなかったのです。

本試験が始まってからも、「私はどうして今このステージに立っているんだ…」という、主人公・ハトノと同じ気持ちでした。

解けるはずのない難問に20分以上費やし、ほとんど問題が解けずに落ちてしまったのです。

2年目も同様でした。

忘れるという感覚がなかった

2年目の再受験時は、さすがにちょっとはできるようになっていて、予備校の月間のまとめ試験では100点が取れたりしました。

でもそのときだけです。来月には習ったことを忘れてしまいます。本試験はさらに先なので、なおさらです。

なのに、問題集を間違えたら、その問題をすぐに解きなおして、できて安心していました。

できたときは、単に問題や答えを覚えていただけにすぎなかったのに。

範囲が広いので、どうしても最初のほうに習ったことは、最後には忘れてしまっているのです。

失敗を生かして、どうすればよかったか

2回の失敗を経て、反省して、3回目以降は落ちずに済みました。

忘れないためには、本試験までに、試験範囲を全部、何度も復習する必要があったのです。そのためのゴールは二つ。

1. 試験日が迫ってきたら、「あと〇日ある。範囲を1周するのに〇時間かかるから、あと〇周できるな。1周する時間がなくなったら、Aランク(頻出問題)だけ解けばいいな」という計算ができるようになること

2. 〇時間で1周できるくらいになるまで、繰り返し勉強して解答スピードを上げること(時間を計って解き、問題集には解いた時間をメモしてタイムアタックをする

この状態を目指して勉強するようにしました。

あとは過去問ですね。本試験では過去問がちょっと変わったような問題が出るのです。予備校の模試を変えた問題ではなく。

本試験と同じ時間に、毎日過去問を解き、本試験に自分のがんばるタイミングを合わせるようにしたのです。

失敗したら、反省して、糧を得るようにしましょう。時間の感覚がないと失敗する、というのがこの話のポイントです。

スケジュールを把握して、あと何日あるから、一日これだけ進めれば終わるな……というのは仕事でも同じことです。税理士試験で学んだ時間の感覚を、仕事にも生かしましょう。


今日のデジタルデトックス

パソコンに触らない時間を意図的につくるといいですね。とくにブログのネタ出しは、PCの前にいたら絶対無理です。お風呂に入るのがおすすめです。