NHK教育テレビ『さだまさし音楽工房』のテキストで、作曲家の服部隆之さんが書いていました。
曲は誰でも作れるが、アマチュアとプロとの違いは、「スピード」と「アベレージ」であると。
文章もそうです。文章なら私だって書けます。
しかし、仕事として書くのなら、スピードとアベレージが必要です。
私もこの2つを日々、高めるべく、ブログを書いています。

スピードを高めるには
このブログは、365日更新していて、最近の所要時間は、書き始めてから60分ほどです。
分量は、1000字から2000字、原稿用紙3~5枚分ほどです。
一世を風靡したリクルートのフリーマガジン『R25』は、1記事800字(原稿用紙2枚分)という指定がありました。
1記事を、電車の1駅で読み切るための文字数制限でした。
毎日ブログを書いていれば、自然に書くスピードは磨かれます。
深夜0時という締め切りが毎日訪れるため、デッドラインが近づくほどスピードは高まっていきます。
実際には、夕食前に書き終わらなければ、就寝時刻が厳しくなり、翌日に響くというリスクとも戦っているのです。
書く時間を短くすることより大切なのは、「このテーマにする」という時間を短縮することです。
テーマを決めやすくするには、「まだやったことがないテーマを選ぶ」のがコツです。
自分のできていることで、あたり前すぎて文章のネタにしようと思いつかないものが、ねらい目です。
思いつかなければ、パソコンの前を離れて、家事をやるのがおすすめです。
頭からっぽのほうが、ネタが浮かびます。
アベレージを維持するには
自分の専門分野の制度やシステムを紹介するだけの文章には、しないようにしています。
だいいち、書いていて楽しくありません。
そういうのを書き始めて、続かず、没にしたこともあります。
専門知識を知りたいだけなら、AIがまとめてくれます。
AIに書けないことを書こうとすると、自分の過去や体験をからめる必要があります。
経験を交えると、話にリアリティが出ます。
経験者として書くようにしましょう。
他の人が経験していないような過去があれば、積極的に出していきたいところです。
そのほか、法律には書かれていない、その制度が何を対象にしているのか、なぜそういう制度が必要なのか、といったことを書くことで、書いたものに奥行きが出るのではないか、と考えています。
執筆の仕事はどんどん受けよう
ブログの対象読者は、ご自分の仕事のお客様になりうる方としましょう。
その方に説明するように書くのは、実際にお会いして説明するときの練習になります。
あとは、仕事をしていて、書く仕事のチャンスが来たら、手を挙げましょう。
私は、以下のようなことをしてきました。
- ブログを書く仕事(このページのことです)
- 新聞記事を書く仕事 →Web版 退職金をもらったら 東京地方税理士会
- 会報のコラムを書く仕事
- メールの相談に回答を書く仕事(税務顧問、単発相談)
- 雑誌記事を書く仕事 →『会計人コース』2019年1月臨時増刊号 夢をつかむ合格体験記Special
- Web記事を書く仕事 →『会計人コースWeb』【税理士試験合格者に聞いてみた!】
- Kindle本を書く仕事 →『税理士試験「やる気ロス・忘れる」対策本』
- 小冊子を書く仕事 →無料小冊子 『横浜ではたらくフリーランスの守りの種』
ブログとターゲット読者が違うので、別の筋肉が身に付きます。
執筆のお仕事も、受付中です!
有料の仕事だと、書くものに指摘が入ることがあります。
指摘はどんな気に入らないものであっても受け入れ、必ず直すようにします。
(村上春樹さんの仕事術で、私は参考にしています)
話す仕事と同じで、書く仕事も、場数がスピードとアベレージを高めていきます。
専門分野は当然プロとして仕事をしますが、書くことも、プロの意識を持ちたいものです。
近況報告
丸山台に新しいパン屋、pan habit がオープンしていたのを見かけた。ちょっと買ってみたい。
あとは風雲スーパータッグバトルのオンライン対戦を。
1日1新:伯楽星 純米酒

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランスやNPO法人のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細