弥生会計のインポートを始めるなら、エクスポートから

お客様の帳簿の作成に弥生会計を使っています。

が、弥生会計の入力画面は使っていません。すべてインポートです。
お客様がご自分で経理をされる際にも、PCが得意な方には、インポートをおすすめしています。

インポート時にエラーが出やすく、敷居が高いのですが、弥生会計では比較的やりやすいです。

弥生会計 25。11月6日に 26 が出ます

エクスポート時に弥生インポート形式で出す

インポート形式のフォーマットを出力できるのが、弥生会計のよいところです。

仕訳日記帳→ファイル→エクスポート(Alt、F、E)

会計ソフトによっては、エクスポートされる仕訳帳が、なぜか独自形式だったりしますので……。

すでに前月以前に入力されたデータがあるなら、それをエクスポートして、日付や金額を修正して今月のデータとしてインポートできます。

初期設定だと、拡張子が *.txt になっていますが、 *.csv に直せば、そのまま Excel で開ける CSV ファイルになります。

もし、 txt のままでエクスポートしてしまっても、いったん SmoothCSV にドラッグ&ドロップして、それを Excel にコピー&ペーストすれば、 Excel で加工できます。

加工後、仕訳日記帳を開いてから、 Alt、F、I でインポートします。
ファイルの拡張子は、 txt でも csv でも OK です。

インポートの際のエラーを防ぐには

ただ、気になるのが日付の独自形式。「R.07/10/14」と出ます。

日付を今月の入力データにする際、 2025/10/14 という形式で入れてもいいのですが、おすすめは 20251014 という書式です。

2025/10/14 という形式(セル選択して Ctrl+Shift+3 )にすると、 Excel から CSV として保存したときに、「シリアル値」という通常の数値形式( 45944 )に変更されてしまい、インポート時にエラーになるからです。

また、エクスポートしたときの A 列が、 2000 以外の数値が入っていることがあったかもしれません。
インポートの際は、 2000 で統一したほうがやりやすいので、 2000 に書きかえましょう。(複合仕訳だと 2000 以外の数値になります)

また、エラーではないものの、 CSV に入力した勘定科目や税区分が、既存のものでない場合、マッチングリストが開きます。

ここで変換することができますが、できれば既存の勘定科目などで入れておけば、ひと手間減らせます。
すでにある仕訳日記帳をエクスポートして、仕訳の形を使いまわすようにすれば、マッチングリストを避けることができます。

手入力してもいいのですが、「法人税・住民税及び事業税」には注意です。
「・」が、半角の中黒なのです。「法人税・住民税及び事業税」と手入力すると、マッチングリストが開いてしまいます。
まあ、そこで変換設定をすれば済むのですが。

インポート後、インポートしたデータだけをチェックしたい場合は、仕訳日記帳→検索→「作業日付」をインポートした日にすることで、抽出できます。
(他に手入力等したデータがあれば、出てきますが。スマート取引取込の「CSVファイル」は、インポート用の CSV ファイルのことではないので、抽出できません)

参考:インポートデータの記述形式| 弥生会計 オンライン サポート情報

Excel を使って仕訳を作ろう

Excel 上では、インポートする数値の作成に関数や算式が使えます。

日付を 20251014 で入力したら、そのセルを生かして、 =MID([日付],5,2)&”月分保守料” などと摘要を作ることもできます。

法人に振り込まれる預金利息や、借入金の返済額のように、入出金額だけでは仕訳が作れないものは、関数などで補強しましょう。

=INT([預金利息の入金額]/0.84685) で、源泉徴収前の利息総額に修正し、入金額との差額を出します。
この金額を、「法人税・住民税及び事業税/受取利息」の仕訳で入れる必要があります。

預金金利上昇で、それなりの額になるので、正しくやっておいたほうがよいです。

融資の返済は、通帳上は元金+支払利息の合計額になっていますので、引き落とし額-毎月の元金返済額で「支払利息」を逆算し、「支払利息/普通預金」の仕訳にしておきます。

返済予定表をもとに、あらかじめ1年ぶんの仕訳を作ってインポートしてしまうことも可能です。

YouTube:借入金の返済予定表を Excel で作る

弥生会計にシステム上連携ができない、販売管理システム等の CSV ファイルがあれば、インポートできるようにすることで、経理にかかる時間は日単位で短縮されることもあります。

単発相談/単発代行 で私がお手伝いすることもできますので、お声がけいただければ。

近況報告

今日は、自分の経理をしつつ、freee会計や弥生会計の記帳代行を中心に。いつものように YouTube 、ブログを更新。
今週末の「青春かながわ校歌祭」に備えて合唱の個人練習を。

1日1新:新規の法人の弥生会計入力