法人がビットコインでもうかってしまった!(5)

時価評価

ところで、平均単価の計算上、前年繰越額(時価)を、前期末の移動平均法で算出した簿価に振り戻しましたか?

期末時価評価額で平均単価を計算すると、時価評価分が譲渡原価(またはビットコイン残高)に反映されてしまいますので、期首に時価から簿価に洗い替えます。そこから移動平均法による単価を出していきます。

(前期取得価額ベースの繰越額+取得数量×取得時価)÷(前期末数量+取得数量)=移動平均単価

前期取得価額ベースの繰越額+取得価額(時価)-譲渡原価(移動平均法)=期末簿価(移動平均法)

前期繰越数量+取得数量-譲渡数量=期末数量

期末数量×期末終値=時価評価額

時価評価額-期末簿価=評価益です。これも法人の収益に計上しておきます。ビットコイン等の終値は、取引所ホームページで公開されています。取引履歴には出てきません。

期首にマイナスした評価益と、期末に計上した評価益との純額が法人の利益となります。