税務エッセイで歴史を学ぶ

消費税の本が2冊、年間ベストセラーに入った年が確かにある。1989年(平成元年)である。

『税法読書術』木山泰嗣、2020、大蔵財務協会

山本守之『守之節』で、同氏の著書『消費税 実務と対策はこうする』が1989年の年間ベストセラー8位になったとあります。もう1冊は、『消費税こうやればいい』(山本雄二郎)で3位でした。(出典:出版業界の豆知識

このランキングを見ると、11位が『ドラゴンクエストIII 公式ガイドブック』でこれより上。28位は『早わかり税制改革一問一答』(自民党税制改革調査会編)、29位の『ドラゴンクエストIII モンスター物語』より上です。当時の私はドラクエ本は両方読みましたが。

『守之節』 では、昭和40年代の景気冷込みに対する財政出動で国債依存度が高まり、消費税導入が準備されたといいます。昔のことはエッセイで知ることが多いです。歴史に学ぶと、今後の増税は避けられないですね。