『古くて素敵なクラシック・レコードたち』第一印象

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6月24日発売、ラジオDJ村上春樹の最新刊です。今作は、春樹作品の中でも、かなり異色の位置を占めるというか、系統的には『村上T』ですね。

1曲につき2~5枚のレコードを箇条書き的にまとめて紹介。形式的には、クラシック音楽雑誌のディスク・レビューみたいな感じです。専門誌なので、専門用語はとくに説明もなく使われます。

ジャズエッセイ『ポートレイト・イン・ジャズ』は、まったくジャズに興味がない多くの人々をジャズファンに追いやった名作ですが、今作は、クラシック好きに対象読者を絞った感があります。オールカラープラ函入りで値段も高いしね。

これはあくまで個人的な趣味・嗜好に偏した本であって、そこに系統的・実用的な目的はない。

『古くて素敵なクラシック・レコードたち』p.13

過去、おすすめ音楽を聞かれて答えると、がっかりされることが多かったので、音楽のおすすめはしないという村上さん。そんな傾向が出た一冊です。