マイルス・デイビスの正規盤・リーダー作以外で聴くべきアルバム3選

マイルス・デイビスが好きです。あとは、ウェイン・ショーター、菊地成孔。次点でウェス・モンゴメリー、ビル・エヴァンス、サン・ラあたりを聴いています。

マイルスは、ブートレグがやまほど出ていますが、ほぼ正規盤だけを聴いていればOKです。でも、正規盤が出ていないものは、HI-HATレーベルの発掘音源ものやブートレグを買う必要があるケースもあります。

あと、ゲスト参加のCDもかなりあるのですが、聴くに値する演奏をしているものは少ないので、そんなに手を出す必要はないです。

Devil Or Angel (Bootleg) a.k.a Live In Paris (HI-HAT)

2タイトル流通していますが、完全に同一音源の2枚組ライブ。1991年録音。歴代メンバーと過去の曲イベントの記録です。

ジャズの帝王マイルス・デイビスにも弱点はあります。「過去を振り返ると死ぬ」。このライブの2カ月後に亡くなっています。

マイルスが過去の曲を演奏するのは貴重ですが、さりとてそんな大した演奏はしていないですね、旧曲は。ほとんど吹いていない、メンバーに演奏させているというか。

本当にベストの演奏はラスト・セクステットによる1曲目「パーフェクト・ウェイ」だったりします。同曲はスタジオ盤・ライブ盤に多数収録されていますが、その中でもベストと思います。

Back On The Block

今日の「村上Radio」のクロージング音楽としてかかった、「セテンブロ~ブラジリアン・ウェディング・ソング」は、このクインシー・ジョーンズのアルバム「バック・オン・ザ・ブロック」収録曲ですね。

それはマイルスには特に関係なく、「ジャズ・コーナー・オブ・ザ・ワールド」「バードランド」で、マイルスが演奏しています。

1949年の「パリ・フェスティバル・インターナショナル」以来のジェームス・ムーディとの共演、パーカー・バンドの先輩ディジー・ガレスピー、「バードランド」のオリジナルメンバー、ジョー・ザヴィヌルとの共演が見どころです。

マイルス・ファンには、この2曲で十分です。

That You Not Dare To Forget / M.E.B.

これも1曲目「Hail To The Real Chief」だけでよいです。マイルスの音源を使った新曲のなかでは、いちばんポップで聴けます。

同一曲が、伝記映画のサントラ「miles daivs: birth of the cool」の28曲目にも入っていますが、M.E.B.名義のアルバムのほうがロング・バージョンです。

さりとて、正規盤と比べて名曲・名演ということはないですが。「正規盤はけっこう聴いたし、何か他にないの?」という方には、この3枚がおすすめです。

配信で1曲だけ買えるなら、それがベターです。