税理士の木村です。
e-Taxのホームページが本日、リニューアルされました。いままで、
- 受付システム
- e-Taxソフト（WEB版）…PC用
- e-Taxソフト（SP版）…スマートフォン用
と分かれていたのですが、e-Taxソフト（WEB版）に統合されました。「せっかく慣れてきたのに、なんで変えるの？」とお思いかもしれませんね。
この記事でざっくり解説します。個人がログインした場合の、新サイトのおおまかな全体像は、以下のとおりです。
e-Taxのリニューアルの内容
基本は、e-Taxホームページに行きさえすれば、なんでもできるようにした、という思想が見受けられます。増築に増築を重ねた複雑さはそれほど変わっていないのですが……
リニューアルの一つが、e-Taxから確定申告書等作成コーナーに行けるようにしたこと。ただし、単にリンクを張っただけです。
確定申告書等作成コーナーは完全な別サイトなので、そこに行ってしまうともうe-Taxに戻れませんし、申告書を作るにはもう一度マイナンバーカードを読み取る必要があります。
いままで、「e-Taxのホームページに行っても、申告書をどこで作るのかわからない！」という苦情があったのではないかと推測しますので、それはよかったかなと。
従来の受付システム（メッセージボックス）に、申請・納付手続き＆通知書等（e-Taxソフトの機能）と、確定申告書等作成コーナーへのリンクが追加されたというのが、今回のリニューアルの内容です。
また、e-Tax上では「メッセージボックス」という用語が廃止されました。「お知らせ・受信通知、受信フォルダ」という用語で呼ばれます。画面の見た目も変更されました。
使い慣れた以前の受付システム画面を開きたいときは
じゃあ前の慣れた受付システム・メッセージボックス画面を見たければどうするか？ 大丈夫、メッセージボックスは生きています！
現状、「確定申告書等作成コーナー」のトップ右サイドメニュー「メッセージボックスの確認」にログインすれば、従来の画面を開くことができます。
メッセージボックス用のRPAを作っていた方、いつも使っていたメニューが見当たらない方は、そちらを見ていただくとよいです。
PCとスマホで画面に違いはあるのか？
PCだと昔のe-Taxソフト風の画面が出るところもありますが、スマホだと今風のページに切り替わるようになっています。
かなり多くのメニューが表示されるものの、PC版e-Taxホームページでないと利用できない機能もあるようです。
また、PC版e-Taxホームぺージでは、「その他機能」として、
- 申告書等の拡張子xtxデータをPDF化する機能
- 納税証明書やインボイス登録の電子通知などの拡張子xmlデータをPDF化する機能
- 納税証明書の電子委任状の作成
が利用できますが（従来のe-Taxソフト（WEB版）と同一の機能）、スマホ版では「xmlデータのPDF化」の機能1つしか利用できません。
ちなみに、この xtx / xml データのPDF化機能は、ログインしなくてもe-Taxトップページから利用できます。
その他の注意事項をまとめて
これは以前からですが、ブラウザの戻る機能は使用禁止です。画面上の「戻る」ボタンを押してください。画面の一番上にあったり、一番下にあったりと、探すのが面倒ですが……。
また、何かの操作をしてブラウザの新しいタブが開くと、そのタブを閉じるまでは、別の操作はできません。
もし、ブラウザの戻るなどでエラーが発生したら、もう一度マイナンバーカードでログインするしかありません。
また、税理士との情報共有機能（委任関係の登録）は、税理士も事業者も、マイページから行うようになっています。
委任関係の登録方法| 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス) (nta.go.jp)
当事務所では、税理士に申告を代行してもらいたい方だけでなく、ご自身でe-Taxで申告されている事業者様のサポートも行っています。→単発相談
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