freee申告で確定申告書を作成するときの注意点

確定申告については、確定申告書等作成コーナーをおすすめしています。

が、仕事で「やよいの青色申告オンライン」の申告書作成のサポートをしたこともありますし、お客様の申告書を「freee申告」で作成したこともあります。ほかに、TKC TPS2000なども使ったことがありますが。

両者の注意点をまとめてみました。

この列には並ばないように、スキルをあげたいもの

確定申告書等作成コーナーをおすすめする理由

いま、最も先進的な確定申告書の作成ソフトは、国税庁公式の「確定申告書等作成コーナー」です。

「ご利用になれない方」に該当すると、e-Taxで送信できないこともあります

何が先進的なのか。

私は、もともと税理士業界の人間ではないので(新聞・雑誌の販売・広告の業界出身)、確定申告書の書式をはじめとするOCR前提の、見栄えがいいとは言えないフォーマットが苦手でした。

そこに、作成コーナーはぴったりはまったのです。
このサイトは、確定申告書の書式など、まったく意に介していないところが素晴らしいのです。

私のように、ああいう意味不明の書式が苦手な方には、作成コーナーでの申告書作成をおすすめしています。

申告書作成ソフトはいろいろ出ていますが、私はいまだに、作成コーナーほど思い切った入力フォームを持ったソフトは見たことがありません。
いずれも、入力画面が紙のフォーマットに引きずられすぎているのです。

本家・公式があんなに振り切った仕様にしているのに、サードパーティ?がなぜこの体たらくなのか、不思議です。

有料の申告書作成ソフトの機能

公式ではなく、サードパーティの青色申告書の作成ソフト(有料)を使う手もあります。

会計ソフトの数値がそのまま申告書に飛んでくるので、そこは便利ではあります。

確定申告書等作成コーナーの場合、会計ソフトでいったん仕訳帳や期末の試算表を出力して、そのデータをExcelで加工、コピー&ペースト(私はRPAを使いますが、別に手作業でも)で作成コーナーへのデータ転記を行う必要はあります。

その転記結果が合っているか、自分でチェックする必要があります。

有料の申告書作成ソフトを使えば、この2つの手順を省くことができます。
(反対に言うと、この2つの手順を効率的に行えるスキルがあれば、有料のソフトはいらないのですが)

どの数値が会計ソフトから飛んでくるのか確認しよう

このように、データが自動で連動するのはメリットではあるのですが、デメリットも内包していることには注意が必要です。

「このソフトは、会計データのどこから、何を引っ張ってきているのか」を、ご自分で把握しなければならないからです。
(作成コーナーなら、すべて自分で転記するので、自然にご自分で把握できますが)

Webアプリのやよいの青色申告オンラインなら、確定申告書の作成まで同じ画面内で進んでいきます。
売上・仕入先の明細、地代家賃の明細、税理士等の報酬などのデータを確認・補正する流れです。
いろいろ、ご自分に関係のない質問がありますが、それはスルーして大丈夫です。

Webアプリであるfreee会計の場合、「確定申告」→「所得税(消費税)申告書の作成」から、質問に答えながらデータをまとめて、freee申告という別のWebアプリに移行する流れになっています。

どちらかというと、freee会計・申告のほうが癖があります。

というのは、freee申告上でも、紙の申告書の見た目の画面に直接入力することができるのですが、あとで会計データの修正が発生し、「freee連携」をかけたときに、「freee申告」上で直接入力した部分が消えることがあるからです。

なお、連携は、会計データと固定資産、それぞれ選べるので、再連携するときは、不要なほうはチェックを外すのがコツです。

freee連携

freee連携をかけると、直接入力部分が消えてしまうのは、次のようなものです。

  • 専従者給与の内訳
  • 地代家賃の内訳
  • 貸倒引当金繰入額の計算
  • 税理士・弁護士等の報酬・料金の内訳

これらは、freee申告の画面上で申告書のフォーマットに直接入力しては、いけません。
(してはダメなのに、できるようになっているのが難しいところです)

これらは、freee申告の画面に映る前、「freee会計」の「確定申告」のところから入力すべきものだからです(貸倒引当金は、申告上で再入力)。
freee会計上で入力した結果が、freee申告に連携されます。

Webアプリゆえ、会計と申告の境目が分かりにくいのですが、この点は注意して進めましょう。

その他、申告の入力画面はなかなか分かりにくいところが多く、

  • 都道府県条例指定寄附金かつ認定NPO法人寄附金のものの入力
  • 申告書内でデータ連携されない譲渡所得の取得費加算の特例
  • 雑所得の区分が、入力画面に入りなおすたびに消えてしまう(実際には残っている)
  • 事業所得と不動産所得の両方がある場合、freee会計で不動産所得ありに〇をしないと、青色申告特別控除65万円が両方から引かれてしまう

といった、専用ソフト特有のくせを把握して、使いこなせるようになるまでが大変です。

その意味では、やはり、確定申告書等作成コーナーのほうが、くせは少ないので、おすすめです。
入力が必要なフォームに合わせて、ご自分でデータを集計できさえすればいいので。

また、専用の有料ソフトは、すべての入力項目を入れられるようにできていて、つい入力したくなって時間がかかってしまうことがあります。

他方、作成コーナーは、国税庁自身が、「この項目はいらないな」と判断した入力項目が省略されて、そもそも入力できなくなっているのが素晴らしいです(所得の内訳書の支払確定年月など)。

会計・税務ソフトの開発会社には、まず、作成コーナーを超えてほしいと願っています。

近況報告

子どものスマートフォンを注文しました。やはりmineoに。
本体が安くなるのは、MNPのときだけなのですね。説明をちゃんと読んでいなかったのであれでしたが。
自分の経理をやりつつ、お客様の申告書を完成まで持っていきました。報告して、申告します。

1日1新:アプリ TRUSTDOCK