こんにちは、税理士の木村です。
私は、高校時代、文芸部(&放送部)だったので、同じ部活の後輩から、「コミケ行ってる前提」の質問をされたことがあります。
まあ、文芸部の部誌、無料頒布の同人誌ですしね……。同人、って別にコミケ用語ではなく、昔の作家や俳人も使っていた用語ですが。
ただコミケには行ったことがありません。知識だけですね。商業作家も同人誌を出しているとか、そういうのです。
同人誌は、いまはネットでオンデマンド本や jpg / PDF 版が買えるので、買ったことがあります。
同人作家が節税するということを「おとなのしくみ」で知った
生まれて初めて読んだ同人誌は、高校の放送部( HAVC )の部室にあった B’z の同人誌でした。誰だ部室に置いたまま卒業した人。 1995 年以前に卒業した人……。
あとは、学生時代に毎週読んでいたゲーム雑誌「週刊ファミ通」。ここで連載していた「おとなのしくみ」(鈴木みそ)で、同人作家の税金事情についての回を読み、それも知識のひとつです。
20年 以上前のことですが、今思えば、「節税」や「税金対策」という言葉を初めて読んだのも、「おとなのしくみ」でしたね……。税金、まさにおとなのしくみです。
このマンガで紹介されていた節税策は、年内に絵描き用パソコン(一定金額未満)などを購入するというものだったと記憶しています。
かなり稼いでいる方の事例だったので、そういうこともあったのでしょう。
同人作家が事業所得の人もいるはず
そういう景気のよい方(すぐに売れきれるような)であれば、事業所得で確定申告をしている、ということも充分考えられることです。
プロ作家が、ついでに同人誌を有償頒布していても、その収入と必要経費は、事業所得に含めてよいでしょう。マンガを描くのが仕事の人が、出版社の代わりに一般人相手に仕事をしているだけですから。
事業所得なら、赤字の場合、黒字の事業と相殺できて税金が軽減されます。
いまはデジタル ( DLsite など ) で在庫のない場合もあると思いますが、従来通り、印刷所で印刷している場合は、棚卸を忘れないようにしてください。
お金が出ているから赤字と思っていたら、売れていない在庫が経費にならず、実は黒字だった、ということがないようにしましょう。
本業が別にあって、同人作家をしているなら雑所得
もちろん、多くの方は、会社員や公務員をしていて、趣味・副業的に同人作家をされているのだと思います。
そうすると、同人作家としての収入は、年間 300 万円以下であろうかと。
そして、勤め人としての収入の 10 % 以下であろうかと。
そういう方であれば、雑所得(副業)で申告することになります。
赤字を給与と相殺することはできませんが、もし同人作家としての収支が赤字ならば、そもそも確定申告もしなくてよいです。
年末調整をされていれば、それでおしまいです。
ただ、赤字だったことが、あとから第三者がみても分かるようにしておくことを、おすすめします。
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