経済学で、限界効用逓減の法則、というのがあります。
漢字は多いですけど、難しい話ではないです。
ビールは1杯目がいちばんおいしく感じて、2杯目、3杯目…となるにつれて、だんだん満足度が下がっていく、という考え方です。
1杯あたりの値段は同じなのに、ビールを飲んだ効果が下がっていく。ちょっともったいない気もしてきます。
利益を増やすほどに手取りの増加割合は減っていく
所得税は、もうけが大きいほど税率が上がっていきます。
同じ労力をかけても、限界効用逓減の法則に似て、手取り(効果)が徐々に下がっていくのです。
税金の場合は、増やした利益以上に、税金が増えることはありませんので、手取りは着実に増えます、
ただ、飲みすぎたビールのように、仕事にかけた時間あたりの貯金額は減っていきます。
税金攻撃に対する守備力(医療費や扶養、小規模企業共済など)を差し引いたあとの所得が、330万円超になると、けっこう税金多いなあーと感じると思います。
そのあたりから、節税みたいなものを意識することになります。
売上を減らすという節税
節税というと、お金を使うものが多いのですけど、使わないものもあります。それが、売上を下げるという方法です。
実働を減らして(1日3件仕事をするところ、2件にするとか)、売上を下げる。それで、所得が330万円以下になるようにしてみる。
特に、自分が動いてサービスを提供するという、ひとり仕事の方におすすめです。
売上を下げることに抵抗がない、自分が決めさえすればいいというのもありますが、なにより、サービス業の方が売上を下げると、時間ができるからです。
生み出した時間を何に使うか
時間ができれば、まず、健康の維持、体力の回復に使えます。
体力が落ちてきたな、こんなに仕事をすると疲れるな、と最近感じていたら、まず元気を取り戻すことから始めましょう。
そのあとでおすすめなのは、仕事の交通整理です。
いまやっている仕事をできるだけ細かく分けてみて、並べ替えてみる。それで仕事の量が減る、仕事にかける時間が減ることがあります。
今使っている銀行の振込手数料は、最安でしょうか? ちょっと調べてみてもいいかも。
元気を戻して、効率的なやり方を開発して、コストを下げる。そしてその後の仕事に生かす。
と考えれば、売上を下げることも、それほど怖いことではないはずです。
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