調べものの基本スタンス

税理士は、お客様の代わりに調べるのが仕事です。

税理士に依頼すると、調べる時間・書類を作成する時間が省けて、その分仕事ができるようになります。

その意味ではサービス業、フリーランスのような方が利用すると、時間を増やすメリットがあるでしょう。

調べものって時間がかかりますから。

税理士がどうやって調べものをしているか考えてみました。

本を買いに行く

課題ができたら、本屋さんに本を買いに行きます。

税理士の場合、専門書を10%OFFで買える店があるので、そこで買うことが多いです。

これって弁護士さんとかもそうですね。日比谷の弁護士会館の地下の本屋もそういうシステムだそうです。

ちゃんと探すと、なんのかんの小一時間はかかります。

でも、ちゃんと仕事に合った本が売っているものです。

専門書だけでなく、一般向けの本も、ざっくり全体像をつかむのに使います。

疑問・質問に即して調べる

仕事として調べものをする場合は、疑問・質問に答えを出す必要があるので、常にテーマをにらみながら本を読みます。

すると分厚い本でも、読むべきことは限られてきます。テーマごとに関係ある内容をメモ書きして、答えを出します。

本にピタっと当てはまる事例がないときは、「こうじゃないかな?」と考えて、ネットで調べます。

考えたとおりの記事などが見つかれば、自信が持てます。ぜんぜん検討外れだった場合には、また考え直します。

最終的には法律の条文で確認します。

特に、特例(租税特別措置法)は条文どおりに考えないと、実質的に同じなんだかいいだろ、というのが通じないので、厳密にチェックします。

書類の作成・添付書類のセットがゴールなので、そこも確認

税務書類を作成し、必要な添付書類を付けられなければ仕事が終えられませんので、そこも早い段階で見ておきます。

ここの欄、埋められないよ、とか、添付書類の内容や説明書きから、何を証明しようとしているのかの確認もできます。

申告書なら、Excelで再現してみるとか。

あとは、これは税理士試験の頃からの習慣ですが、文章にしてみます。

筋のとおったことを書ければ、考え方が合っているということです。ブログへのアウトプットもいいですね。

いきなり調べるのではなく、ゴールを確認して、まず自分で「こうじゃないか?」と考えてから、調べると、効率が良いです。

編集後記

なんか母校の立教大学が箱根の予選会で1位になっている……。高橋しん『いいひと。』を昔愛読していて、それで予選会というものを知ったのでした。

今日は調べものがあったので、ホームカミングデーには行けませんでした。