ひとり暮らしを始めて、引っ越し先のアパートに入居して、その日にNHKの集金人が来た経験はありませんか?
いまはわかりませんが、ひと昔前なら、1週間以内には新聞屋さんも営業に来たのではないかと。
実は独立・開業すると、これに似たことが起こります。

独立して1年半は、営業を受けないと決める
どんな業種でもそうなのですが、独立開業すると、営業の電話が次々にやってきます。
知らない番号から電話が鳴ると、「新規のお客さんかな」と期待してしまうかもしれません。
しかし、会社員時代のお客様を引き継いで独立したのでない限り、独立したてで、知らない番号から仕事の依頼が来ることはないです。
いまなら、スマホの機能で、着信中に「迷惑電話の可能性あり」と出るので、避けやすくはなっています。
着信履歴から、迷惑電話として通報できるようにも。
ただこれも万全ではなく、以前、日本政策金融公庫からの着信が「迷惑電話の疑い」と出たこともあります。
アポを受けないと心に決める
最初のうちは、電話に期待しないようにしましょう。
電話に出ると、さも、お客様を紹介してくれそうな話をしはじめたりするのですが、結局は営業です。
アポを取るような話になることが多いです。
このとき、体調がよくなかったり、眠かったり、疲れていたりすると、判断力が弱って、うっかり「はい」と答えてしまうことがあります。
ここは、開業した時点から、「営業の電話に出てしまっても、ぜったいに断る」と心を決めておきましょう。
断る以外の選択肢がないのですから、話を聞いて、よしあしを判断する必要もありません。
その前段階で、断ることが大事です。
私も昔OKしてしまったことがあり、その後、電話をかけなおしてでも断りました。
営業電話への対策
私もそうですが、基本的には電話番号をオープンにしていません。
別のサイトでオープンにされていた場合、できれば、表示しない措置を取りましょう。(税理士情報検索の番号は、非表示にできます)
これだけでもけっこう減少します。
あとは、電話には出ないことです。
1年以上、いつもの営業電話の番号に出ないようにすれば、なんと、鳴らなくなります。
先方が、かけても時間のムダと判断されたのでしょうね。
同じ業者が、3つ以上の番号でかけてくることもありますが、とにかく出ない。これでOKです。
問題は、電話で予約受付をしているお仕事の場合ですが、受付用電話も「迷惑電話」警告を出してくれるスマホにすべきでしょうね。
固定電話では、ナンバーディスプレイはありますが、警告まではしてくれませんし、その月額料金もけっこう高いですから。
ネットの予約受付サービスを利用するなどして(そちらのほうがポイントが貯まるので、お客様からの連絡をネットに誘導できます)、電話依頼を減らしましょう。
電話を受けないことは、ご自分の時間を守ることにもつながります。
私はもともと電話が苦手なので、会社員時代も、お客様とのやりとりはなるべくメールにしていました。
その結果、電話がかかってくる担当先は、1社だけになった記憶があります。1社だけなら、なんとかなります。
電話が得意であるとか、電話で時間や集中力が奪われても大丈夫なタイプならいいのですが、そうでない方は、対策をしましょう。
独立・開業後は、会社員時代と違って、しょせん、切った張ったの世界です。
しかし、会社員時代のように、仕事を増やさず、減らそう減らそうとしなくていいのです。
新しい世界に立ったら、仕事を増やすことを、まずは考えましょう。
営業電話の相手をしている時間はありません。
編集後記
ジャズのCDを数えてみたら、ちょうど100アルバムあり、うち41枚がマイルス・デイビス。
なお、ボックスセットがあるので、CD枚数でいうと、145枚あり、うち78枚がマイルス・デイビス。私はマイルス・ファンです。