人生で大事なことや、世の中はどういうものかということは、だいたい村上春樹の本から学びました。
実際に仕事で使っているものもあります。文章術を中心に、3つ紹介してみます。

文章に指摘を受けたら、必ず直す
来月、税理士会の広報部の仕事で、神奈川新聞に記事が載ります。
これは、内部の税理士チェックを受けますので、「ここを直した方がいい」といった指摘が入ります。
また、先月・先々月は同様にFMヨコハマ「教えて税理士さん®」に出演しましたが、そのスクリプトも、他の税理士がチェックします。
ここでは、指摘を受けたら、たとえそれがどんなものであっても、修正します。
修正する以上は、前のバージョンよりも必ず良くするようにしています。
これは、作家の村上春樹から学びました。
妻なり編集者なりから指摘を受けた箇所は、納得いかなくても、腹が立っても、必ず直す。
作家ですら、人に言われたら文章を直すのですから、作家でない我々は、もちろん直すべきです。
締切りより前に提出する
どんな仕事にも締切りはありますが、税金に関しては特に締切りが明確です。
申告期限というものがありますので。
3月15日期限の確定申告も、自分は最速1月4日提出、お客様の分は2月16日から順次提出していました。
「確定申告の初日に提出していただいたんですね」とおっしゃっていただいたことも。
実際、初日に意味はないのですが、一般的にはその日が初日なので、印象がよかったようです。
締切りより前に出しておけば、あとでミスに気付いたとしても、申告期限までに再提出すればいいですし(訂正申告)、万一税務署から問い合わせがあっても対応できます。
村上春樹も、雑誌連載のように締切りがある仕事は、連載分全部書いてしまうそうです。それで順次出版社に送ってしまう。
私も、先ほどの原稿書きの仕事も、とっとと出してしまいます。今日も今月末期限の原稿を出しましたし、指摘のあった原稿も修正して戻してしまいました。
文章書きの仕事は得意なので(メール相談への回答を書くのも好きです)、一番速いタイミングで済ませてしまいます。
メールへの返事も。
これで、お客様がある仕事に集中して対応できるというものです。
文章には親切さを
外注仕事で提出する原稿にしても、お客様にお送りするメールにしても、読みやすく分かりやすい必要があります。
それを、村上春樹は「親切さ」と呼んでいます。
意識しているのは、お客様(原稿の場合は、想定する読者)が使っている言葉を使う。
メールの返信であれば、原文に出ている単語の言い回しのまま、こちらも使います。
一般の方向けの記事であれば、税務がテーマであっても、日常語を中心に据えています。
また、長くなりそうなときはいったん区切り、続きは来月のメールに回したりすることもあります。
メール相談であれば、回答の文章量はかなり多くなりますが、それでも、回答を受け取れば、当然追加の疑問が出てくると思いますので、料金はメール2往復分としています。
村上春樹のエッセイを読むと、仕事に活かせることが出てきますので、読まれたことがないという方には、エッセイがおすすめです(うちの子らもエッセイを読んでいます)。
編集後記
メールを送ったり、新刊を読んだり。夕方は餓狼伝説cotwのアップデート(アンディ・ボガード追加)があったので、ちょっとプレイ。
1日1新:税理士会の会報の原稿書き

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランスやNPO法人のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細