外貨建の税務会計

税務会計ってなんじゃらほい? となると思いますが、税務会計とは、「税法で規定するとおりに会計処理を行い、申告調整を省略する方法」と理解しています。

外貨建会計の対象となる資産について、税務と会計とで同じ処理を選択できるものがほとんどです。

でも、会計でいう「投資その他の資産」のその他有価証券については、合わせることができません。

その他有価証券は時価評価しつつ、損益に影響させない処理を会計では行いますが、税務では時価評価はできません。発生時換算法のみです。ここで必ず申告調整が必要になってしまいます。

法人税法上、換算方法が単一のものについては、当然、換算方法の選定は不可で、期末時換算法の資産(例:売買目的有価証券)は、期末時換算法でしか評価できません。

換算方法が複数選択できるものでも、選択していればその選択した換算方法。選択していなければ、法定換算方法となります。