減価償却システムで簿価マイナス資産が除却できない?

手書きなら、除却した資産の減価償却超過額なんて、さっと0にしてしまえばいいんですが、実務ではシステムに言うことを聞かせられないと、超過額が消えてくれません。

先日、減価償却システムで、ある資産を除却しようとしたら、エラーが出て除却できなくなりました。よく見ると、その簿価が何とマイナスです。前期に、誤って簿価より多い減価償却費を計上してしまっていたんですね。エラーを出すなら、簿価を超えて償却したときに出してくれればいいのに……。

あれこれ試行錯誤するうち、「なるほど、簿価マイナス資産を除却すると、出るはずのない除却益が発生してしまうから、エラーになるんだな」と思いました。

そこまで考えたら、ひらめきました。除却じゃなくて、売却したことにすればいいんだ! と。売却なら、利益が出るのは当然。システムでその資産を売却処理し、譲渡対価を0円で入力しました。無事、減価償却超過額は消えましたとさ。