税率を上げずに増税する

最近の税制改正は、「税率を上げずに増税する」ことばかり考えているような気がします。インボイス制度もそうです。消費税率は10%で据え置きつつ、免税事業者を減らす or 払った経費を仕入税額控除できなくして税収を増やす。

所得が増えると基礎控除が減っていく仕組みとか、こんなの最高税率をちょこっと上げれば済むことじゃないですか。税率を上げることのネガティブインパクト(高額所得者は投票数が少ないんだから気にすることないのに)を避けたいがために、大多数の人に迷惑をかける(年末調整の書類の複雑化)。愚策だと思います。

税率を上げずに税収を増やし、かつ、国の経費を減らすアイデアなら私にもあります。法人税の、所得税額控除。あれ、1円でも預金利息の源泉税があれば、最大99円納税を減らすことができてしまうし、還付のための振込手数料・はがきの送料もバカになりません。控除額<100円の場合は適用除外にしませんか。