『ふつうの軽音部』を読んで、あこがれの気持ちを思い出す

自分の人生で、何でこういう方向に行くことになったのか、そのきっかけを振り返ってみると、10代の頃に強く感じた「あこがれ」という感情だったと思います。

ふつうの軽音部グッズとDATウォークマン TCD-D8

大人になると、あまり持たなくなってしまう感情ですが(それ自体、悪いことではないですが)、たまには思い出してみるのも一興かと思います。

特に、迷っているときは。

強いあこがれが、少年少女を駆動する。自分もそうだった、と思い出す。あなたもそうでしたよね?[第66話]ふつうの軽音部 – クワハリ/出内テツオ | 少年ジャンプ+created by #切り抜きジャンププラス kirinuki.shonenjumpplus.com/clippings/58…

税理士 木村将秀 (@kimura-zeirishi.bsky.social) 2025-05-11T01:32:19.633Z

私が『ふつうの軽音部』で引かれるシーンは「あこがれ」

マンガ『ふつうの軽音部』は、私の大好きなマンガですが、特に、年上や先輩が出てきて、後輩がそれにあこがれる(あの人のようになりたいと思う)というシーンが好きです。

自分も高校時代、そうだった! ということ、忘れていたこと、封印していたことを、マンガを読んで思い出すからです。

このマンガの登場人物たちも、音楽をきっかけに過去を回想しはじめますが(通称「回想送り」と呼ばれる)、読者にとっても同じことが起こります。

私も、高校時代にあこがれていた先輩からは、多大な影響を受けました。

10代のことなので、影響といっても、持ち物や好きなものを真似る、自分も好きになる、という形でしかないのですが。

  • ソニー MDウォークマン、DATウォークマン
  • バンドサウンド好き
  • ふしぎの海のナディア
  • G-SHOCK
  • THE ALFEE
  • 岡本真夜
  • アナウンス
  • 等々

人としても、人間のあるべき姿! としてあこがれましたが、そんなこと、真似しようもないことです。

ただ、方向性は与えてもらったように思います。

しかし、あこがれというのは、マンガの鷹見項希(小学生時代)もそうだったように、なかなか、外に出してはいいにくい、はずかしいものです。

あこがれ、というもの自体、自意識過剰な10代の頃の産物なので、しかたないことでもあります。

実は自分が10代で一番あこがれたのは、村上春樹

しかしいまは、もう大人なので、そろそろ正直になってもいい頃です。

なんとなく、恥ずかしくて。村上春樹が好きなんじゃなくて、その書いたもの(小説、エッセイ、翻訳)が好き、と言っていたのですが、実際にはそのライフスタイルにあこがれていました。

有名な人で、そういうファンは多いとは思いますが。

『少年カフカ』という読者からのメールを集めた雑誌で、メールに返事をもらったことがあります。

  • 結婚式を挙げない
  • ジャズ喫茶に行く(氏はジャズ喫茶経営者3店舗、調理師免許あり)
  • ジャズのCDを聴く
  • ジャズのライブに行く
  • 基本、ひとりで仕事をする自由業
  • 小説を読む
  • 等々

いろいろありましたが、「自由業」、英語でいうとフリーランスという仕事を、税理士としていまやっているのは、村上春樹の影響が最も大きいです。

村上春樹作品や、氏の期間限定ホームページで、しばしば税理士への言及があり、それを読むのが好きでした。

『職業としての小説家』(作家としての営業)や『走ることについて語るときに僕の語ること』(ウルトラマラソン、トライアスロンに関する本)など、ビジネス書としても読める本もあります。

担当編集者の方とお会いできたこと、コロナ禍のライブ配信でご本人の動く姿を見られたときは、特別な気持ちになりました。

ネットで活動するきっかけになったブロガー(ブログ以前の)

いまもこうして365日ブログを更新していますが、そもそもは2000年頃(大学時代)から、vaioethicsというサイト(Movable Type)を読んでいた影響が大きいです。

同時期に私もホームページ(ネオジオフリークサポートページ(非公認))を始めるきっかけにもなりました。

VAIOが好きになるという影響もありましたが、ほぼ毎日更新するスタイル(現在も別ブログで毎月30日以上更新されています)、ブログに感情や悩みを正直に、かつ抑制的に書くスタイルに、あこがれたものです。

機会があって、その18年後くらいに実際にお会いすることもできたのですが、胸はいっぱいでしたが、あまりお話しできませんでしたね。(当時私は38歳)

あこがれの人に実際に会えたら、誰でもそんなものだと思いますが。

しかし、会いにいけるときは、本当に心躍る体験だったです。

あこがれには、案外年齢は関係ないものです。

迷いがあり、方向性が定まらなくなってきたら、あこがれの気持ちを思い出してみましょう。マンガ『ふつうの軽音部』が、その助けになります。

あこがれの人たちに恥ずかしくないように、方向を決めて、進んでいっていただければと思います。

どのように進むかまでは、あこがれの人は示してくれません。そこはご自分で考え、勉強し、実際にやってみる世界です。

編集後記

『虚言の国 アメリカ・ファンタスティカ』読了。ふつうに面白い!
その後は子どもと公園へ。アリの巣を探したり、ダンゴムシと遊んだり、バドミントンしたりの日曜日でした。

1日1新: Columbia 公式ネットショップ ビジネスリュックを注文