タスク管理は、多くのIT系フリーランスの方が意識していることだと思います(はてなブックマークを見ていると分かります)。
大事なことで、できるようになったらいいな、と思うことではありますが、なかなかうまくいかない、という方もいるのではないかと。
その場合、タスク管理以前のことを、一度やっておかれるといいでしょう。
それは、いまやっている仕事にかかる時間のカウントです。

まず仕事にかかった時間を測ろう
仕事を始める前に、まず、その仕事にかかる時間を見積もろうとよく言われます。
しかし、いきなり見積もれるはずはありません。
見積もる前に、実際の所要時間を計測してみましょう。
これは、予算(お金)を管理する前に、実際にそもそもいまいくら入ってきて、いくら出ていっているのかを調べる必要があるのと同じことです。
私は最近、YouTubeを毎日更新していますが、その所要時間も、一度カウントしてみました。
YouTubeチャンネル 守備力を上げる税理士 視聴覚委員会 放送班
すると、撮影→編集→アップロード完了まで、約30分でした。
当初の見積りだと20分でしたので、やっぱりそれなりにかかるのだなと。
時短の方法をいろいろ試すにしても、試す前にどれだけかかっていたかを知らないと、その効果も分かりません。
時間は何を使って測るか
税理士試験の受験生時代は、G-SHOCKをいつも腕につけていて、練習問題を解く時間、本試験を解き始めてからの時間をストップウォッチで測っていました。
が、いまは腕時計をしておらず、部屋にも動く時計はありません。
3つ方法があります。
1つ目が、Windows標準の「クロック」アプリです。このストップウォッチ機能を使います。

「常に手前に表示」ボタンを押せば、ディスプレイの隅に置いておけます。
「あと〇分しかない!」というのが見て分かるので、スパートがかけられます。
2つ目が、Excelに、いまのタスクの終了時刻を入力し、前のタスクの終了時刻との引き算で、差で所要時間を求める方法です。

=IF((E3-E2)*1440<0,0,(E3-E2)*1440)
時刻から時刻を引いたデータに1440(24時間×60分)をかけると、「分単位」に変換できるので、これで所要時間を計算できます。
見積りを入れておけば、すぐに差異も出せます。
3つ目が、PC用ディスプレイにあるカウントダウン機能です。
ゲーミングディスプレイだと、「ゲームは1日1時間」を守るための機能? なのか、30分や1時間という制限時間を常時表示してくれる機能がありますので、これで、30分以内に終わるかどうか管理する方法もあります。

測った結果をもとに、見積もりをつくる
このように実際に測ってみたところで、「じゃあ30分あればYouTubeやれるな」と予測が立てられるようになるのです。
また、時間があれば、あるだけ仕事できると考えてはいけません。
自分の集中力がついてこなくなる時間帯というのもあります。
それを、仕事可能な時間の枠にいれてはいけません。
どこで集中力が切れてしまうか、自分自身をもモニターして、「この時間帯は仕事以外の時間に充てよう」と計画しておくのもおすすめです。
その時間帯に仕事ができないから、朝のうち、昼のうちに終わらせておこう、とモチベーションも湧くというものです。
タスク管理以前の話をしてみました。参考にしていただけたらうれしいです。
編集後記
お客様からのメール質問にお答えしつつ、請求事務、債権管理をする一日。
1日1新:LightShot

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランスやNPO法人のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細