個人のお客様(確定申告代行)に対するスタンス

フリーランスの方をサポートする税理士を標榜しています。

が、フリーランスの方の確定申告の代行をたくさんやりたいわけではありません。

期限が3月15日で一律ですし、私(税理士)はひとりしかいませんので、たくさん受けることはできないからです。

業務用の確定申告の手引き。一般向けではない

2025年分の確定申告代行の新規受付は停止しました

けさ、はっと目が覚めたときに、「これ以上、確定申告の仕事を受けてはいけないな」と思い立ち、ホームページでも2025年分の受付終了のお知らせを出しました。

すでに、メール等でお話しをいただいている方についてはお受けしますが、新規の方については、いったん今日で受付を終了します。

今後、依頼をご検討のかたは、今後は単発相談を利用していただければと。→ 単発相談/単発代行 | 木村将秀税理士事務所

単発相談では、税理士お任せ、丸投げはできませんが、ご自分で経理・決算・確定申告をするためのサポート、アドバイスに徹しています。

個人であれば、本来ご自分でできるもの

税金はむずかしいと言われますが、個人の確定申告の義務は事業者みんなにあるものです。

そのため、そのルールである所得税法は、基本的には、シンプルなものになっています。

減価償却も、定額法で必ずすると決まっていますし、法人のような調整項目はほとんどありません。

青色申告決算書も、様式が決まっているので、会計データの年末残高を転記するだけです。

なんなら、公式かつ無料の確定申告ソフト(【確定申告書等作成コーナー】-作成コーナートップ)まであります。
2025年分のサイトは、2026年1月上旬アップ予定だそうです。
通常は1月の営業日初日です。

作成コーナーでは、所得税だけでなく、消費税の確定申告までできます。
インボイス登録したばかりのフリーランスの方も安心です。

個人向けの会計ソフトには、所得税・消費税の申告書作成機能があることが多いです。
2025年分のアップデートは、弥生会計シリーズだと例年1月下旬です。そこから確定申告が可能です。

情報もたくさんある。AIに聞いてもよい

個人の確定申告については、解説書もたくさん出ていますし、いまならAIに聞きながら作ることもできます。

Geminiに聞いてみた

「AIじゃ信頼性が心配だ」という方には、国税庁が公式チャットボットを提供しています。

チャットボット(ふたば)に質問する|国税庁

ほんとうは、書籍で大枠をつかんでいただくことをおすすめしていますが(3カ月サポート以上の方には、市販の確定申告の解説書を差し上げています)、時間がなく、要所要所だけ調べたいときは、AIやチャットボットが便利です。

YouTubeにも解説動画がたくさんあります。
年明けからは、税務署でも2025年分の無料相談が始まりますし(予約が必須、1月中がおすすめ)、2月になれば無料電話相談も利用できます。

税理士会の無料相談もありますが、これは事業所得の方は対象外です。
地元の青色申告会をおすすめします。有料ですが、会費は非常に安いですので。
青色申告のための複式簿記の知識を仕入れたければ、格安で青色学校で勉強できます。

ただもちろん、AIもチャットボットも(税務署も、青色申告会も)、責任を取ってくれるわけではありません。
あくまで、ご自分の責任で確定申告をするのです。

これは、私が仕事として単発相談でフリーランスの方をサポートするときも同様です。
税理士の署名は申告書には入りません。
その代わり、料金は時間に応じたものなので、代行を依頼するよりは安いです。

情報は、一般向けに公開されているもので、ご自分の状況に合っていないこともあります。
知りたいことに限って載っていないこともしばしばです。

そんなとき、税理士の単発相談の依頼をすれば、間違った申告によるリスクを抑えられます。
ただその場合、ご自分で確定申告をするための時間を確保しておくことが大事になります。
3月15日(今年は、16日)を見据えて、いまから動き始めましょう。

近況報告

信用金庫に顧問料の自動振替の書類を提出、歯医者の定期健診を親子セットで予約して、NPO関係の書籍を仕入れてさっと読む。ブログのカテゴリー名が日本語になっていたので、英語に修正。
マンガの新刊が出たので、読む。おまけマンガが久々に完全書下ろしで、適度に力の抜けた内容で、かえってすごく面白かった。

1日1新:ふつうの軽音部 9巻