脱税のデメリットは、お金がたまってしまうこと

脱税のデメリットがあまり伝わっていないので、脱税をする人が絶えないのではないでしょうか。

脱税とは、現金売上を申告しなかったり(有名すぎて「つまみ申告」という用語まである)、家族との食事代を経費に入れたりすることですが。

脱税の問題点は、脱税する人に、お金がたまってしまうことです(「たまり」という用語まである)。

お金がたまる、そのどこが問題?

お金がたくさん手元にあると、高額なものに使いたくなってしまうんですよ……。

すると、人は「税務署が推定する貯金の額では買えないもの」を買ってしまうのです。(「将来が不安」なので、金融商品を買ってしまいがち)

法定調書の種類

で、↑は、脱税してそうな人がもらっていそうな収入のリストです(全部ではありませんが)。

これらは、確定申告で税務署に収入を伝えていなくても、反対側の支払サイドから、当局に情報が流れるようになっています。

これらの支払情報や、銀行の調査で、税務署は個々人の貯金額が推定できるわけです。

例えば、貯金がないはずの人が、多額の国債を持っていて、利子をもらっていたら、おかしいですよね。

また、このようなシステムに載らないものでも、税務署は個別の通報窓口を設けています。

課税・徴収漏れに関する情報の提供

なので、お金がたまっても、使えない状況に…

ということを前提とすると、「脱税で得た金」がたくさんあっても、ちびちびとしか使えないはずです。派手に使うとバレるからです。

家族にも言えず、なので家族も知らず、自分が亡くなったときに、そのお金がゴミとして捨てられてしまうかも……(出所が脱税とは限りませんが、たまにゴミ捨て場でお金が見つかるニュースがありますね)。

もし家族がそのカネのことを知っていたとしたら、それは最終的に、相続税の申告書に載せられて、やっぱり税金がかかることになります。

いま使えるお金を手に入れる方法として、脱税は割がよくないように思えるんですが、どうですか?