法人がビットコインでもうかってしまった!(3)

譲渡原価はいつ分かる?

ビットコインの所得金額の計算式(国税庁)で、譲渡原価のところを見てください。一定の方法で計算した単価×売却した数量=譲渡原価 とあります。(算式1)

譲渡原価とは、商品売買でいう売上原価のことです。でも、簿記では、(期首商品棚卸高+当期商品仕入高)-期末商品棚卸高=売上原価 と習いましたよね。(算式2)

売上原価は「一定の方法で計算した単価×実地棚卸で数えた在庫の数量=期末帳簿価格 を確定してから、差額として求まるものである」というのが本来の考え方です。

でも、その本来の考え方では、実地棚卸をしたとき(月末か、年度末)にしか、売上原価が分からないことになります。

なので、売ったつど、売上原価(裏返しで、利益)を知りたい!となったときに、一定の方法で計算した単価×売却した数量 で求めるのです。

単価の計算には、端数処理の問題が生じますが、それはまた次回に。