趣味を仕事につなげるには

高校時代、ものすごく絵がうまい同級生や、ものすごくピアノがうまい同級生がいましたが、「仕事にする気はない」と言っていました。

私も小説を書いたり、TRPGをプレイするのが趣味でしたが、そっちには行こうとはしませんでした。

芸術系は、相当レベルの腕前があっても、ヒットするとは限らない世界ですからね。

SNKのゲームは好きでしたが、大学を卒業する前にSNKがなくなってしまったので……。

趣味と仕事はつながるのか、考えてみました。

アル・フォスターの訃報きっかけで検索し、長年探していた楽曲と出会う

趣味も極めるまでやろう

趣味は、極めるまでやりたいものです。

私のいう趣味は、本を読んだり、音楽を聴いたり、ゲームをプレイしたり、というくらいですが。

こういう楽しむ系の趣味を極めるとは、自分でやる系の趣味同様、中島敦『名人伝』に出てくる「不射の射」の境地にたどり着くことです。

「不射の射」とは、弓を引かずに飛ぶ鳥を落とす技をいい、転じて、弓を持たずとも、鳥がその人の近くに寄り付かなくなるという圧倒的な無双感を持つ(実際はともかく)ことと解釈しています。

エンタメ系の趣味というと、何か買ったり、知識を得たりするのがほとんどだと思いますが、これらの趣味も極めれば、買ったり、知識を得たりする必要がない状態に達します。

その趣味にお金を使わなくなったな(でも飽きたわけでもない)という状態になるのが理想です。

自分の購入判断の基準が極まってしまい、いまの手持ちが最高のコレクションで、これ以上買っても手持ちの状態を超えない、というイメージ。
一応、新しいものにも目は通しますが。

飽きたのなら、何か別の趣味を探してみましょう。

趣味を積極的に仕事につなげようとしない

ジャズが好きだと、ジャズ好きの人は割合では少ないはずが、しばしば出くわすので、仕事でも同じ趣味の人に会うこともあります。
それでちょっと話が弾むことも。

でも、それが仕事に一気につながることはないでしょう。

趣味だから、自分の趣味の場に自然に顔を出すでしょう。無理せずそういう場に複数出られるのが、趣味を持っているメリットです。

私の場合は、そこでお会いできた方に、いちおう「税理士です」と名刺を渡すだけにとどめています。もちろん、渡さないことも多いです。

どんな営業もそうですが、仕事になるか、ご依頼いただけるかどうかは運の部分もあります。

あるベストセラーを出した出版社の方に、「どうしてヒットしたと思いますか?」と聞いたら「わかりません」とのお返事をいただいたことも。

ただ、ご依頼をいただく確率を0%のままにしないということです。
私も、実際に趣味を通じてご依頼いただいたことがあります。

趣味も仕事も、行動力の源泉に

私の趣味のネオジオ対戦型格闘ゲーム(サムライスピリッツ斬紅郎無双剣)も、後発でしたが、オンライン対戦では一時期全世界トップ5位くらいまで行ったこともありました。

コツコツ積み重ねていたからですね。

年単位で積み重ねないと、趣味を極めるところまでは行きません。飽きたらしょうがないですが、やっていて楽しいなら、続けていきましょう。

特に学生時代の趣味は、昔取った杵柄で復活させやすいので、再開するのがおすすめです。

仕事も同じところがあります。1年や2年では結果は出ないでしょう。

でも自然に続けてしまうことを続けるのが、趣味を極めたり、仕事になったりする可能性が高いです。

趣味も続けていると、自然に業界情報に詳しくなり、仕事上の話になっても理解が進んだりします。

趣味と仕事がクロスしたり、趣味のつながりで生まれた仕事は、またちょっと嬉しいものです。
他のお客様と区別するわけではありませんが。

私も高校時代は「趣味の人」と先輩に言われたことも。そういう方は、趣味と仕事がまざることを目指しましょう。
自分の行動力を高めてくれるのが、趣味であり、仕事であると思います。

編集後記

掃除したり、本を読んだりといういつもの休日でした。

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