ミスを指摘してくれる先達はあらまほしき事なり

『正直不動産』のようなお仕事マンガでありがちな話。無口な上司が突然、短い助言をくれる。そのことを守ったら、ミスをしないで済んだ。後日、他の人から、「自分のしようとしたことは、その上司が若い頃にしたミスだったと聞かされる」というものがあります。

以前、このありがちな展開を私も実地で体験しました。私がお客さんにあることを伝えたら、上司からすっと「そういうことを言うのはやめたほうがいい」と指摘されたのです。

数年後、別のお客さんから、「あの人(上司)は昔、うちの社長に『〇〇したら?』と言って、社長からカミナリを落とされたんだ」と聞きました。その〇〇は、私がそのときにした発言だったのです。

自分のしたミスを、他の人も繰り返さないように伝えること。大事なことだと思います。税務はミスが明確ですが、行政などミスが不明確な世界だと、「ミスではない」と言い張って一向に改善が進まない場合があり、残念に感じます。