仕事には、両極に分かれる要素があります。
読みを当てる仕事と、当てない仕事です。
当たる仕事は営業、当てない仕事は実務といえます。

ゲームの楽しさは、読みを当てるところ
私はSNKの対戦型格闘ゲームが好きですが、その楽しみのひとつに、「読みを当てる」という要素があります。
下の動画でも、突進技をガードされた後に無敵技を出していますが、これが当たる保証はありません。
相手が、ガード後に動くと読んで、出しているわけです。
わかって無敵技を出しているわけではありません。
もちろん、読みが外れれば、負けるところでした。五分五分だったのです。
結果がわからないはずなのに、読みが当たって勝てるからうれしい、たのしい、満足する、というところがあります。
赤ちゃんは言葉がわからないはずなのに、なぜか通じ合えたときの喜びに近いかもしれません。
営業の楽しさも、ゲームに似ている
仕事にも、読みが当たったときのたのしさは、あります。
特に、営業がそうですね。
新しい仕事、お客様が増えることに、何の保証もありません。
営業の成否は、愛の告白を成就させられるかどうか、に似たところもあります。
料金を伝えたら、それっきりということもあります。
しかし、その料金でよいとおっしゃっていただけることもあるのです。
「ここをこうすれば、仕事になるのではないか?」と思って、いろいろ試すことが重要です。
読みが外れることも多いですが、むしろたくさん外したほうが、経験が積めてよいと考えています。
税理士試験で学んだことは、失敗は多いほうがよいということでした。
実務で読みを当てようとしてはいけない
ただ、この営業の楽しさ、読みを当てるうれしさを、実務にそのまま持ち込んではいけません。
お客様への確認が大事になります。
事実を確認して、確実性を高めたところで、仕事を開始します。
もちろん、ゲームでもヒット確認とかはあります。そこに読みの要素はありません。
ゲームですが、実務的なテクニックが必要です。
対戦ゲームでヒット確認が苦手な人は、仕事でも、読みを当てる方向に行き過ぎているかもしれません。
実務で読みが当たれば、スピードは増しますが、外れると、スピードは大幅に落ちます。
基本は、着実に確認して行うこと。特に、取り返しがつかないことはそうです。
ただ、実務でも、取り返しがつくことで、選択肢が2つに1つなら、ある程度決め打ちで進めて、違ったら戻すようにしたほうが、かえってスムーズになることもあるでしょう。
ゲームは負けるだけで済みますが、仕事は違います。
読みが外れても大丈夫なときだけ、読みを当てるようにします。
後戻りができない、決定的な手続きを行うときは、読みを当てようとしないようにしましょう。
確認せずに、わかったつもり、たぶんこうだろう、で進めないように。
私は日々、「しないことリスト」にそういった事項を入れて、眺めるのをルーティーンにしています。
近況報告
じつは今日は私の誕生日でした。45歳になりました。
子どもからお手紙をもらったので、90歳までは生きられそうな気がしてきました。
Teamsの地域経済分析システム(RESAS)説明会を耳で聞きながら、法人の月次の仕事を。
あとなんかOffice(Word/Excel)のアイコンが変わって、変な感じ。
1日1新:自分のYouTubeチャンネルに再生リストをつくる
1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランスやNPO法人のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細