個人事業主の方は、水道光熱費など、仕事にも生活にも使う支出があります。
それは、仕事に使う割合が、根拠があって出せるのであれば、その支出額×仕事に使う割合、経費になります。
しかし、何を根拠としてその比率を出すのか、ちょっとわからないという方向けの記事です。
水道光熱費は、どのくらい経費にすべきか
水道光熱費は、自宅で仕事をしている人にとって、経費になりえます。
最近では、電力自由化・ガス自由化で、電力会社だけ、ガス会社にだけ、電気代+ガス代をまとめて引き落とされている方も多いと思います。
まずは、預金の引き落とし額だけではなくて、ちゃんと各社のWebサイトにログインして、電気代とガス代とを分けるところから始めましょう。
仕事の内容によっては、経費は厳しい水道・ガス代
主に、自宅でパソコンを使って仕事をされている方の場合、水道光熱費とはいっても、水道代・ガス代を経費にするのは難しいです。
水を使って、製品を作ってますか? 農産物を作ってますか? 製品を作るために、ガス(炎)が必要ですか? 料理店ですか?
そういうお仕事ならよいのですが、PC作業がメインのフリーランスの方は、電気代だけを家事按分の対象とするのが望ましいでしょう。
水もガスも、仕事をしていなくても家事(生活)のために使うから、そういうものは経費に入れないのが基本です。
電気代の按分比率を算定するのは、独立開業直後がチャンス!
これまで通勤していたような方は、独立しておうちでできる仕事をするフリーランスになると、ずっと自宅にいるようになります。
テレワークが始まったとき、ずっと自宅にいて、電気代が増えたという方も多かったですね。会社によってはその分を手当で出していたところもありました。
自宅で開業すると、それと同様に電気代が増えるものです。
テレワークのときに、支出額×仕事場面積/住宅面積×仕事日数/1カ月の日数×8時間(仕事している時間)/16時間(起きている時間) の比率で按分する方法が国税庁から紹介されていましたが、これに限られるわけではありません。
支出額×仕事部屋のコンセントの数/住宅のコンセントの総数 の比率とする考え方も本で読んだことがあります。
(開業した月の電気代-開業する前月の電気代)/開業した月の電気代 の比率というのもありです。私はこれがおすすめです。
電力会社のサイトで、開業する前後の2カ月の電気代を確認してみましょう。在宅フリーランスになったのなら、電気代が増えているはずです。
もちろん、だんだん冬に近づいていく季節にあっては、月々電気代は上がるでしょうから、その分を考慮して、その増えた分の比率(例えば25%)をそのまま使うのではなく、一の位を切り下げても(例えば20%)よいでしょう。
各月の電気代の画面を、スクリーンショットで保存しておくのもおすすめします。これを、按分比率の根拠とするのです。
電気代は、1年超前の分は見られなくなったりするので、はやめにチェックしておきましょう。