ポイントが嫌いであるという話

TBSラジオ「菊地成孔の粋な夜電波」で、菊地さんが、「お得には興味がない。興味があるのはお損だ」と述べていて、そのとおりであるなと思っているものです。

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もっとも、税理士に仕事を依頼する方は、基本的は得するから依頼していただいているわけで、仕事ではそういったご期待に応えるようにしています。

ただ、個人としての生活では、お得にはあまり興味がない、ということです。

ポイントが嫌いなのは、ちょっとしたことで付け忘れるから

Jreポイントくらいですかね、いま貯めているのは。

これも、駅ビルなどでポイントがたまるお店では、会計の前に、クレジットカードの差込口に挿入してJreポイントを付けてから、今度はタッチ決済の機器に置きなおして、SUICA払いをするという仕組みです。

この手順だと、ぱっと払おうとすると、挿入する前に、ピッと音が鳴る方に載せてしまいますよ。

いままでけっこう付け忘れがあったと思います。

また、貯まったスタンプカードを利用して割引を受けると、割引を受けて買った分につくスタンプを押してもらうのを忘れるということも出てきます。

横浜くりこ庵のスタンプカードなど、そうなんですけど。

付け忘れると、けっこうネガティブな感情が沸いて、一時的に嫌な気持ちになるのが嫌なのです。引きずることはないんですけど。

得より損したほうの精神的ダメージを多めに感じやすい、という人間の特性によるものなのでしょうが。

ファンや常連としてサービスを受けるのは好きですが

昔、銀座にあった定食屋「きっど」に通っていたときは(移転。とてもおいしかった)、何度も通っていると、店員さんが顔を覚えてくれて、さっと追加の小皿をサービスしてくれたことがありました。

また、ソニー製品をしょっちゅう買っていると、本来ディーラー向けのコンベンションに招待してもらえたり、特別な企画に参加させてもらえたりして、ファンとしてまっとうに扱ってくれたりしました。

こういうのは、いい気分なので好きです。

ポイントカードは、誰が接客しても常連を優遇できるようにするためのシステムなのでしょうが、それには客としても、決済のときにかなり注意力を高めておく必要があります。

買い物くらいでそんなに集中力は使いたくないのですが、仕方がないのですかね……。

ポイントを使って買ったサービスにいい思い出が少ない

最近だと、かながわPayだのレシ活だのGo To Eatだの、自治体のポイントサービスがあり、利用しないと損だという風潮があります。

でも、こういうポイントが付くから、という理由で行動して、それが正解だったとか、そういうことはあまりないです。

ポイントがつくゆえに判断基準が甘くなって失敗したこと、ポイント以上に損をしたことが何度もあります。

まあこれもネガティブなことだけ、記憶に残るのかもしれませんが。

洋服のバーゲンセールもやはり危険です。定価で買うことが多いです。値引きを受けない分、購入頻度を下げればいい話です。

定価でもほしいと思うか。これが本当に使える判断基準になります。

消費者としても、また、税理士としてサービスの提供者として購買担当者としても、「定価」で提供すべきか・購入すべきか、で判断するようにしています。

P.S. あと、これは事業経費の話ですが、ポイントを使うと経理がめんどうになるのも困りますね……。

ただ、消費税が一般課税でなく、減価償却資産でない限りは、Amazonギフト券・ポイントを不課税の雑収入に計上せず、ポイント等控除後の額を経費にしても、問題はありません。

そうすれば、決済額のCSVデータを使って経理をする場合に、支出額を総額に直して、雑収入の仕訳を入れる手間が省けます。


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