経費の勘定科目をどれにするかは、取引先名で決めよう

勘定科目をどれにすればいいか?

経費のレシートを見るたび、何にすればいいか考えるのは、時間のムダです。

レシートの入力を始める前に、自分で決めてしまいましょう。

経費にしない領収書。ゲームとあるが、実際はソード・ワールド2.0(TRPG)ルールブックの古本……

まず取引先~勘定科目の一覧表をExcelで作ろう

レシートが1カ月分たまったら、その取引先だけをExcelにどんどん打ってみましょう。

去年の入力データがあれば、そのデータをもとに取引先の一覧表を作ってもよいです。

取引先名は、「屋号」と「社名」があります。

インボイスになってから、正式な社名を入れたレシートが増えてきました。

じゃあ社名で統一しよう……と思わないほうがよいです。

全部のレシートに社名があるわけではないので、そもそも無理なんですよね。

消費税の申告があっても、2割特例や簡易課税であれば、経費のインボイス登録番号の有無は気にしなくていいので……。

屋号で入力し、その屋号(取引名)に対応する勘定科目を決めましょう。

意外と少ない、複数の勘定科目に分かれる取引先

これをやってみると、ほとんどの取引先につき、1個の勘定科目しか当てはまらないな、と気づくと思います。

日本郵便が通信費と租税公課などに分かれたり、アマゾンジャパン合同会社が新聞図書費と消耗品費に分かれたりするくらいです。

それも、金額の多寡によっては、厳密に分ける必要もないでしょう。特に税込経理であれば。(当事務所は税込経理を推奨しています)

分けて管理したい、という気持ちがあれば勘定科目を分けますし、そうでなければ、分けなくていいです。

こうやって、取引先~勘定科目対応表(取引先マスタ 1列目:取引先名、2列目:勘定科目名)を作ります。

Excelで現金出納帳を作り、勘定科目はVLOOKUP関数で自動入力

現金払いの経費については、いきなり会計ソフトに入れないほうがよいです。

Excelで現金出納帳を作り、経費になる出金の行についてのみ、取引先名を入れましょう。

オートコンプリート機能で、一度入力した取引先名は数文字打てば入力されるので、速く打てます。

そして、勘定科目の列に、VLOOKUP関数で、取引先名をもとに、取引先マスタを検索し、2列目の勘定科目を返すしくみを入れれば、勘定科目を入れる必要はなくなります。

これを応用すれば、取引先名に応じて内容を自動入力したり、勘定科目に応じて課税区分を自動入力したりできるようになります。

こうすれば、仕訳のデータ(日付、金額、摘要【取引先と内容を&で1セルにする】、課税区分)のおおもとができあがります。

会計ソフトにExcel・CSVインポート機能があれば、経費の仕訳をまとめて取り込むことができます。

経理のスピードアップのコツは、できるだけExcelを使うことです。

こういった自分で経理をする際のノウハウは、単発相談で提供しています。

編集後記

長津田むつう整体院に小冊子の補充をしたり、税理士会の会務をしたり。
帰宅後はちょっとだけ餓狼伝説cotwのネット対戦(ランクマッチ)を。短時間でも、初心者同士わちゃわちゃやるのは楽しいですね!

1日1新:Dropbox plus 3年ライセンス(ソースネクスト)をAmazon.co.jpで。公式で買うよりちょっと安いんですね。
ただ、Dropboxのサイトの「ライセンスキーを入れろ」という画面で「ライセンスキー」ではなく「製品シリアル番号」を入れるのが正解、という超謎仕様があり、一瞬焦りました……。
これ、たぶん、どっちかが間違っているんですよね。Amazonレビューを読んで事なきを得ました。