黒字化の第一歩は、毎月のコストを把握すること

賞与を「払う」シーズンですが、賞与を支給すると、いっきに赤字になってしまっていませんか。

毎月にならしたコストを知らないと、黒字にすることはむずかしくなります。

賞与引当金で1カ月分にならした賞与を計上しよう

平均このくらいのコストがかかるから、それを賄う利益を出さないといけない。コストがわかれば、利益を出すために、平均的に、利益率〇%の売上をどれだけ立てる必要があるかも、わかってきます。

もちろん、売上は平均的にはいかないでしょうが、「だいたいこのくらい」は頭に入れておく必要があります。

賞与も、直前に査定して、実際にいくら支給するか決まるとしても、これも「だいたい」で、見積もっておきます。去年を参考にして、今期の売上の増減を反映させて。

その「だいたい」の賞与額を、最後に賞与を支給した月の翌月から、次の賞与の支給月までの月数で割って、1カ月分の賞与を求めます。

それを、賞与/賞与引当金 ×××円 で、毎月賞与を計上しておくのです。

賞与の支給月は、1カ月分±実際との差額が計上される

賞与を支給したら、次の仕訳を入力することで、見込み月割り額+実際との差額が賞与支給月の費用となります。

  • 賞与/賞与引当金 (今回支給額の月割り額)円
  • 賞与引当金/賞与 (直前の引当金残高)円
  • 賞与/預金 (実際の支給額)円

厳密には、賞与分の社会保険料も月割計上しないと、その分の費用が思ったより発生してしまいますが、まずは、この「だいたい」を整備しましょう。

だいたいのコスト平均額がわかれば、そを超えるような利益を毎月出すように営業する。売上アップが難しいなら、毎月のコストを下げようという判断ができる。

これで、黒字化に向かっていくことができるのです。

この計算、税理士がサポートします。単発相談もできますので、よろしければ。