役員報酬を上げていくと個人+法人の手取りはどうなるか

個人にかかる所得税は、収入増につれて税率が上がるものの、収入を増やした結果、手取りが減らない仕組みになっています。これに加えて個人の地方税もかかりますが、手取りは増えていきます。

一方、法人(会社)にかかる法人税は、中小企業なら2段階しかなく、最大で23.2%です(投稿日現在)。これに加えて法人の地方税もかかりますが、それを考慮しても、法人の税率は個人の最高税率よりも低いのです。

とはいえ個人の税率は、収入が少ないうちは、法人の税率より低いです。会社が黒字なら、役員報酬(収入)の増加で増える個人の税額より、役員報酬(経費)の増加で減る法人の税額の方が大きくなるので、個人+法人の税引き後トータル手取りは増え続けます。

ところが、役員報酬を増加させていくと、税率が逆転して、増える所得税より減る法人税の方が少なくなります。法人+個人のトータルで考えると、収入増で手取りが減るということもありえるのです。