記帳代行(経理の外注)のコストを抑える方法は?

横浜市港南区の税理士、木村です。

生まれ育ちは南区六ッ川です。昨日も「六ッ川会」という、同じ小学校出身の友人との集まりがありました。

さて、法人役員の方々は、税理士に記帳代行(経理のアウトソーシング)を頼むことがあるでしょう。

2パターンあって、

  • 自分で何年もやっていてできるのだが、仕事が増えてきて自分でやる時間がなくなってきた
  • 自分では帳簿付けがまったく分からない

この場合、前者のほうが、コストを抑えられる可能性があります。

そのほか、記帳代行のコスト下げ要因をいくつか挙げてみましょう。

法人だが、法人税の納税義務がない

そんなことあるの? と思うかもしれませんが、当事務所が力を入れている公益法人等(一般社団法人の非営利型、NPO法人など)は、収益事業を行わない限り、法人税の申告・納税は発生しません。

税理士としては、収益事業かどうかの確認をしながらになりますが、税務を考慮せずに会計帳簿の入力ができるので、負担は減ります。

特に小規模な公益法人等には、こういうところが多いです。

法人だが、消費税の納税義務がない

記帳代行にあたっては、一取引ごとに消費税の課税区分を入力する必要があります。

簡易課税を選択していれば、事業区分だけでいいので多少は負担は減りますが、2割特例・一般課税の有利選択ができる場合は気をつかいます。

インボイスに登録しておらず、各種特例に引っかからずに消費税の納税義務がない法人の記帳代行の税理士負担は小さくなります。

これも公益法人等で収益が大きいと、本当に消費税の納税義務がないのかチェックしながらになりますが。

ネットバンクをAPI連携している/CSVデータがある

法人口座にネットバンクの契約をしていて、お使いの会計ソフトにAPI連携しているとか、普段からCSVデータをダウンロードして経理をしていたという場合ですと、税理士は助かります。

アナログ資料や通帳からの記帳代行よりは、コストを抑えられるでしょう。

記帳代行をする場合、お使いの会計ソフトをそのままお使いいただくか、クラウド会計freeeに変更するか(最低でも月3,000円台の費用がかかります)は、ご相談となります。

現金出納帳のExcelデータがある

ご自身で経理や帳簿記入をされているのでしたら、業務の必要性から、または現金払いの経費の過不足の確認のため、現金出納帳を付けておられるでしょう。

これを、紙の帳面ではなくて、Excelで付けており、入金・支払ごとの勘定科目も設定していただいているなら、コスト面は下げる余地があります。

まだやっていない、と言う場合でも、Excel現金出納帳の付け方については、ご案内させていただきます。

収益・給与のExcelデータがある

記帳代行を受ける場合でも、当事務所では、給与計算については受けておりません。

これも月々の必要性から、基本、ご自分でできている方を想定しています。

あるいは、別に社会保険労務士さんなどに外注しているとか。そのデータを共有できるかもポイントです。

売上入金ルートが複数あるものの、それも自社のお金のことなので、ご自身で管理用のExcelを作っておられる場合も同様です。

その他、不動産賃貸業の法人で仕訳件数が少ないといった場合も、比較的リーズナブルか、顧問料に含めた形で記帳代行を行うこともできるでしょう。

私でも、他の税理士に頼むときも、こういった点で価格交渉やメニュー選択のポイントであろうかと思います。

編集後記

子どもの運動会へ。多いに活躍しているところが見られて、よかったです。