確定申告書等作成コーナーを突破する

確定申告書等作成コーナーでe-Tax送信ができれば、少なくとも計算間違いはないので、すっきりした気持ちになれます。

なるべく早く確定申告を終えて、すっきりしましょう。

早期突破のコツをいくつか紹介します。

なお、ご自分で確定申告したい方のサポートも、税理士の木村が単発相談で承っています。

早く終わらせて、デザートでも食べたいものです

マイナポータル連携で医療費のお知らせを入手する

マイナポータル連携で、自動で確定申告! のコピーにつられてやってみるも、医療費データが取得できなかった。

これは、連携をかけるのが早すぎました。いま(5日時点)ではできないのです。

通常、2月上旬から連携開始されます。2025年(2024年分)は、2月9日からです。

しかも、2024年のデータの一部だけです。1年分ぜんぶあるのではないのです。

なので、連携開始を待たずに、医療費集計フォーム(Excel)を読み込ませるほうが速いです。

還付口座を去年と同じものにする方法

毎年還付申告をする方で、去年と同じ口座に還付してもらいたいのだが、どの口座だったか分からない。

または、手元に通帳がない、という方の場合。

還付口座を指定するフォームで、「ゆうちょ銀行以外の銀行」を選択し、口座番号等はすべて空欄にして還付申告をしましょう。

過去に還付金が振り込まれた口座に自動的に還付されます。

公的年金等の源泉徴収票に複数行、年金の記載がある場合

1枚の公的年金等の源泉戦徴収票に、複数行にわたって金額の記載がある場合、入力フォーム上でその旨が表示された部分をクリックすると、そのタイプの源泉徴収票を入力するためのフォームが開きます。

確定申告書等作成コーナーは、あまり使わない入力フォームは隠れているので、画面をよく確認しましょう。

先に「複数行」のフォームを開いておかないと、入力が二度手間になるので注意です。

マイナンバーが分からない場合

最後にマイナンバーの入力を求められます。

マイナポイント目当てでマイナンバーカードを作った、保険証が変わるというので作ったという場合はお分かりになるかと思いますが、そうでない場合。

郵送で届いた紙の、緑色の個人番号通知カードからマイナンバーを入力するのですが、そのカードもない場合。

そこはもう、なしで申告するしかないでしょう。マイナンバーを確認するために、申告期限を過ぎてはいけないので。

ただし、マイナンバーの入力を省くと、還付が遅れる等のデメリットも生じます。

他にマイナンバーを知る方法としては、マイナンバー表示ありで住民票を取る方法もありますが、期限を守る方が大事です。特に青色申告の方は。

利用者識別番号・暗証番号が分からない場合

過去にe-Taxや確定申告書等作成コーナー、税務署の確定申告会場、税理士会の無料相談会場で確定申告をした方は、e-Taxを利用するためのID/パスワードである利用者識別番号・暗証番号をお持ちのはずです。

が、1年前のことで見当たらない場合。

おそらくですが、過去に確定申告したときの申告書の控えの中に紛れていると思いますので、そこを探してみていただければ。

去年の申告書を見てみたら、控除をほとんど受けていない?と思ったら

年末調整された給与所得の源泉徴収票+医療費控除などで申告する方で、扶養などの内容を変更しない方は、簡易版の入力になります。

給与所得の入力で、「所得控除の合計額」で1回の入力で済みます。

すると、確定申告も、所得控除の合計欄にしか金額が表示されないので、焦ると思いますが、大丈夫です。

生命保険金の満期一時金があった場合は必要経費を入力する

自分がかけていた保険料の満期返戻金を受け取った場合、あるいは契約者貸付の債務免除を受けた場合は、一時所得になります。

ただ、書類を見て、必要経費(過去の払込額)が、収入金額より多い場合があります。

この場合、税額に影響はありませんので、申告してもしなくても大丈夫です。

このようなTipsを使って、確定申告書等作成コーナーを突破しましょう!

編集後記

確定申告無料相談会に従事。その後、いつものバーに。