freeeなどのクラウド会計ソフトでは、Amazon ビジネスアカウントの購入履歴(適格請求書)を連携できます。
が、デジタルデータの購入は、連携できません。
また、1年超のライセンス(オンラインコード版)を購入したときは、全額がその事業年度の経費にはなりませんので、前払費用にする必要があります。
- 本を買ったとき
- Kindle本を買ったとき
- 3年ライセンス版を買ったとき(前受/前払アプリ利用)

本を買ったとき
Amazonビジネスで物理的な本を買うと、次の仕訳が入ります。
新聞図書費(経費)/Amazonビジネス(負債)
Amazonビジネスの決済用カードで、次の仕訳が同額で入ります。
Amazonビジネス(負債)/クレジットカード(負債)
結果、Amazonビジネスは、常に残高0円になるのが通常です。
Amazonビジネスの明細の一覧から、明細の詳細を開くと、「同期で取得した購入データ原本」が閲覧できます。

インボイスが連携されているので、あえてAmazonの注文履歴から適格請求書をダウンロードする必要はありません。

Kindle本を買ったとき
AmazonビジネスでKindle本(Kindle Unlimited含む)を買っても、Amazonビジネスのデータ連携は行われません。
クレジットカード決済情報が連携されたときに、上記のような自動仕訳を設定していると、
Amazonビジネス(負債)/クレジットカード(負債)
だけが入るため、Amazonビジネス残高がマイナスになってしまいます。

この場合、明細の一覧から「取引登録解除」をします。

その後、明細の詳細から、改めて正しい経費「新聞図書費」を入力しましょう。

なお、Kindle本のインボイスは、freeeに原本が取り込まれませんので、Amazon.co.jpの注文履歴から、適格請求書をダウンロードすることになります。

3年ライセンス版を買ったとき
ソフトウェアの3年ライセンス版を買ったときは、全額がその年度の経費になりません。
いったん前払費用にし、毎月(毎年)支払手数料に振り替えることになります。
その場合も、Kindle本を買ったときと同様に、カード決済情報が連携されたときに、はじめて
Amazonビジネス(負債)/クレジットカード(負債)
の仕訳が自動入力されてきてしまいます。(Amazonビジネス残高がマイナスになるので異常に気づく)
そこで、この明細は「無視」してしまい、「前受/前払入力アプリ」から入力します。
freee会計 前受/前払アプリを使うコツ – 税理士 木村将秀のブログ
ところで、Amazonで購入する「オンラインコード版」は、Amazonから「領収書/購入明細書」は表示できますが、「明細書/適格請求書」はダウンロードできません。
※オンラインコード版ソフトウェア等の不課税商品に関しては発行されません。
インボイス制度導入に関するAmazonビジネスでの対応
この場合、領収書だけを保存しておき、本来のサービス提供元の会社の利用規約(登録番号の記載があるもの)を合わせて保存することで、仕入税額控除を受けることができます。
参考:Amazonでオンラインコードを購入しました。インボイス(適格請求書)を発行する方法を教えてください。 | マネーフォワード クラウドの料金・プラン管理サポート
編集後記
お客様にfreeeの操作マニュアルをメールしたり、7月に神奈川新聞に掲載する記事「教えて税理士さん®」のタイトル決めをしたり。
1日1新:ソースネクストID取得

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランス・独立間もない個人事業主・法人設立を検討中の方のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細