「営業がいなくてよかった」という言葉

もう何年も前に廃業された社長から、最後にお聞きした言葉があります。

とても好きな方だったので、お会いするのがいつも楽しみでした。

その言葉を紹介します。

40年独立していた社長のシンプルな経営方針

40年以上、事業者としてやってきてよかったのは、営業がいなかったこと。

営業がいると、いやな仕事・値引きした仕事をしなければならない。

うちは、「いやな仕事はやらない・値引きしない」を守ってきた。

値上げもなく、大きくはなれなかったが、長く続いたのはこれだと思っている。

ある社長の言葉

これは、シンプルな経営方針ですが、心に残っています。

確かに、外注の営業マンは、値引きや景品で釣ることで、本来は買うべきでない人に売っているケースがあります。

のちのち、トラブルのもとになったりすることも……。

値引きすると、続かない

もちろん、商品を販売する場合なら、値引きや景品はありうることです。

ただ、その社長も、私(税理士)も、大きくとらえればサービス業で、同じです。

いやな仕事、値引きした仕事によるダメージは、自分自身が負うことになります。

なので、ホームページで料金表を出していますが、ここからお値引きすることはありません。

(と、舌の根も乾かぬうちに言うと、営業戦略上、特定の方に特別価格を設定する予定がありますが……)

状況の変化で、負担になるということもあろうかと思います。

その場合は、よくお話しをうかがって、こちらの記帳代行をやめる、面談の回数を減らす、単発相談をご利用いただくということで対応いたします。

いやな仕事も、続かない

新聞記者や雑誌記者の方は、その発信力を利用されることを非常に嫌がるそうです。

自分を利用しそうな人のところには、二度と行かないようにしているといいます。

税理士を利用してやろう……という人も中にはいるかもしれません。

幸い、いまのところ、よいお客様に恵まれています。ありがたいことです。

こんなこと、長くは続かないぞ……ということには、ちょっと協力しかねます。

でも、営業担当者がいて、そういう仕事を取ってこられると、なかなか厳しいことになってしまいそうです。

事業者としてやるからには、営業担当者ではなく、税理士自身が「いやだ」と思ったことは、お断りをすることもありえます。

無理なく続くことが、私にとっても、最大の目標だからです。

編集後記

横浜ではたらくフリーランスの方を応援するジン(小規模なマガジンのこと)のようなものをつくっています。年末年始にお目にかけられたら……と計画しています。