帳簿付け(会計ソフトの入力)で証拠を残す

いま、簿記の歴史の本を読んでいます。

著者の方は、以前、社会人向け講義を有料で聞いたこともある方です。

『会計学の誕生――複式簿記が変えた世界』(渡邉泉・著、岩波新書)

なかなか面白いですが、帳簿は証拠である、というお話に興味を持ちました。

freee会計の場合の優良電子帳簿の画面の例

村上春樹さんの妻がつけていた日記

作家の村上春樹さんのエッセイで、氏の奥様が日々詳細な日記をつけているとのこと。

その目的は、「裁判のときに証拠になるかもしれないから」だそうです。

日記。英語でいうと journal 。ジャーナル、ですね。

ちなみに、会計ソフトで見る「仕訳帳」。あれも、英語は journal で同じ。

会計ソフトによっては「仕訳日記帳」と訳されていて、まさに、日記です。

「仕訳帳」は、会計・法律用語ですが。

日々つけている日記は、そもそも裁判上も証拠となりえます。

手間のかかる会計ソフトの入力も、いざというときの「証拠づくり」をしていると考えれば、少し前向きになれるのではないでしょうか。

特に、デジタルである会計ソフトなら、入力の省力化は可能ですし、お客様にはそういうノウハウをお伝えできます。(ブログにも書いています)

なぜ帳簿を日々つけていることが必要なのか

紙とペンで帳簿をつけていたときのことを考えてみれば(もちろん、いまでもそうやって会計記録をつけている方もいらっしゃいます)、紙の仕訳帳の証拠性は明確です。

「本当にその取引があったのか?」と疑われても、数年かけて記入しつづけた仕訳帳を証拠として提出すれば、それがにわか作りのものでないことは分かります。

訴えられてから、あわててこしらえた架空のものでないことは、その古び方や筆跡などから、誰でも本物であるという心証を受けるからです。

会計ソフト時代の本物の帳簿とは

最近では、認定NPO法人の称号を得る際、役所にさまざまな帳簿を証拠として提出するときに、Googleフォームで集計したCSVにしたら、「そんなの、あとからいくらでも改ざんできる」と、受け入れてもらえなかった事例があったそうです。

事業者としては、当然、デジタルで集計したほうが効率的だからやっているのに、「紙に書いてもらえ」と役所から言われる。

あんまりな話です。お互いにブルシット・ジョブすぎます。

会計ソフトにも、そういう疑われ方をする面はあります。

Excelインポートなどを使えば、一気に内容を入れ替えることもできるからですね。

そこで、あらぬ疑いをかけられないために、会計ソフトに優良電子帳簿の機能があれば、ONにしておくことをおすすめします。

効率的に処理したことを、デジタルで履歴をとってくれる。

紙に書いたほうが証拠性が高い、なんてことをやっていたら、仕事をする時間が役所との折衝の時間で奪われてしまいます。

そういう意味では、会計ソフトは、証拠性と効率性を両立させる、わりにいいポジションにいます。

デジタルで操作履歴を残す(昔の、二重線で消して書き直し、訂正印を押すことに対応)優良電子帳簿保存法対応機能、一度チェックしてみてください。

編集後記

今日はいろいろプライベートで用事があったけれど、毎日更新のYouTubeとブログは休まずできています。

1日1新:テザリング&立ち姿&別の部屋でYouTube更新