私も子どもの頃は、教室で「2人組を作ってくださーい」と言われると、作れなくて、先生とペアを組んでもらったりしたものです。
声をかけてネガティブな反応が来るのが怖くて、声をかけらない。
1999年頃、携帯メールが出始めたときに、気軽に送信したら、怒りの返信が来て、テキストコミュニケーション怖い! となった時期もありました。
しかし、いまはそんなことはありません。メンタルが強くなったとでもいうのでしょうか。

怖いから経験が積めず、ますます怖くなる
誰でも、10代前後はメンタルが弱いものだと思います。
それは単純に、生きている年数が短いことによって、経験が少ないからですね。
10代でもコミュニケーションの経験をたくさんしている人は、強く見えます。
自分が原因で、ネガティブな反応が来る。つまり失敗したということですが、失敗はしたくないものです。
それを徹底すると、何もできなくなるわけです。
失敗したら相手に迷惑がかかるし……を突き詰めると、リアルでは何もできなくなります。
でも、たくさん失敗しないと、メンタルは鍛えられないのです。
他人に迷惑をかけずにたくさん失敗するには、どうするか。
対人戦ゲームをやる
一つには、対戦型のゲームを遊ぶという方法があります。
リアルでは、自分が失敗したら相手も困ってしまいますが、ゲームでは、自分が失敗したら相手は勝つだけ、むしろ喜んでくれます。
なので、自分は思うぞんぶん失敗できます。
10回くらい失敗するとへこむこともあるでしょうが、100回くらい失敗すると、かえって平気になります。
失敗したことがない人生で、1回失敗したら1/1、100%の大打撃ですが、100回失敗したら、1回の失敗は1/100です。
わずか1%のできごと。軽く感じられませんか?
私は対人戦のゲームは、永遠の中級者という感じで、強い人にはぜんぜん勝てないのですが、勝つまでやる(それまで20回以上連敗する)というのをよくやっています。
強い人と対戦しないと、うまくなりませんし。
受験勉強をする
ただゲームは好き嫌いもあるし、相手もあることなので、面倒なこともあるでしょう。
実際上のメリットがない、生産性がないとお感じかもしれません。
そういう方には、受験勉強がおすすめです。
それも、やっぱり、簿記検定とかですかね。簿記が分かれば、会計ソフトの入力は自分でできます。
税理士に入力を依頼したら、1仕訳110円かかるところ、自分でやればタダです。
気分的には、入力をすればするほどもうかります。
という実利がありつつ、受験勉強は、自分との戦いなので、問題を間違えても誰に迷惑をかけるわけではありません。
(まったく合格しないと、周囲がだんだん困る可能性はありますが……)
合格というゴールと、そのプロセスで問題集を間違えるという失敗が明確な、受験勉強がおすすめです。
楽器の練習でもいいのですが、ゴールがないため続かなくなりがち。
その間違い方も、1回できたはずの問題を間違える、1回間違えた問題を、5回も6回も間違える。次こそ間違えないためにはどうするか考える。
こうして、「自分が原因で、失敗するのだ」ということを1000回目くらいの失敗で理解したところで、メンタルが強くなります。
で、この受験勉強でつちかったメンタルの強さは、そのままリアルの世界に持ち込めるのです。
リアルでいきなり1000回失敗するよりは、まずはこういう自分だけの世界で失敗を繰り返すのが、メンタルを鍛えるのにいい方法だと考えています。
編集後記
1日1新:ラジオ出演(FMヨコハマ ラブリーデイ内「教えて税理士さん」(東京地方税理士会広報部)

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランス・独立間もない個人事業主・法人設立を検討中の方のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細