会計や税法で「合理的」という言葉がよく出てきます。私は、この「合理的」という言葉の意味がよく分かっていませんでした。特に「人間は合理的に行動する」というときの意味が。
辞書を引くと、「[1]理論や道理にかなっているようす。[2](物事のすすめ方が)理論に合っていてむだがないようす」(学研国語大辞典第二版)とあって、[2]の例に「合理的方法で作業能率を高める」とあります。「摩擦がない世界の動きに近づける」というイメージが湧いてきます。
特に税金の世界で「合理的に行動する」というときは、[2]の例が近いですね。この言葉は、「損しないように行動する」と言い換えれば、税務の世界ではほとんどのケースで意味が通じると思います。
収益を最大に、費用を最低にすれば利益が最大になるのが理論。そのように行動するのが合理的な行動。逆に、損するように行動すると、税金的におかしなことになりがちなので注意しましょう。