会計ソフトへの入力を止めないためにお伝えしていること

今日はお客様から会計ソフトの入力についてご質問があり、メールで回答しました。

単発相談でも、税務顧問でも、仕訳=会計ソフトへの入力方法にお答えするのが、仕事のひとつです。

どの矢印が正しいかを教える仕事(国立新美術館)

知識

税理士事務所のホームページでも、仕訳や消費税の入力についてのコラム記事を書いています。

経費の支払いにヨドバシのポイントを使った場合の経理・消費税の税区分 – 木村将秀税理士事務所

コラムのタイトルは「ふつうの経理部」。
私の好きなマンガ『ふつうの軽音部』のもじりです。

ネットバンクやクレジットカードのデータ連携が可能になっても、日付・金額・摘要しか分かりません。

勘定科目・消費税の税区分はご自分で入力する必要がありますし、入出金額だけを入力すればいいというものではありません。

その入力のための知識や、Excel・CSVインポートの仕方をお教えすることもあります。

私のYouTube:借入金の返済予定表をExcelで作る

あんばい

いわゆる簿記や税務会計の知識だけで、経理は行うのではありません。

レシートのとおりに入力するのが正しい、と必ずしも言えない場合もあります。

レシート自体が間違っている場合もありますし、間違っていても少額すぎて、あえて先方に伝えなくてもいい場合もあります。

特に、数円のことで「これ、どうしたらいいんだろう……」と迷ってはいけません。

税金の計算に関して言えば、1,000円未満は切捨てなので、数円を間違えて税金に影響することはないのです。

税務署なり、銀行なりに見せるとしても、その数円が将来問題になることは考えにくいです。
(現金・預金残高がリアルと合わない、とかだと、気にする必要はありますが)

そのあたりのあんばいもお伝えしています。

仕訳の摘要欄

仕訳の摘要欄も、事細かに入力する必要はありません。

必要があれば別ですが、少額の経費に具体的な名称を書く必要はありません。

文房具、自販機・飲料、酒類、食品、新聞購読料、公共交通機関など、消費税の税区分が判明する程度でいいのです。

API連携された取引内容を見れば分かることを、あらためて入力する必要はありません。

最近は品目などのタグで管理する会計ソフト(freee会計など)もありますが、そのタグで分類・整理したいニーズがなければ、その欄の入力はマストではありません。

税理士に記帳代行まで頼むと、それなりに顧問料が高くなります。

ご自分で入力すればコストは抑えられます。
ただ、その入力の仕方が分からなくて止まってしまう、ということがないように、質問されたときはもちろん、先回りして教える仕事もしています。

近況報告

ひさびさに事務所ホームページの記事を更新。入金を確認してお礼メールを送信など。

1日1新:Gemini Canvas (無料版)で、入力した日付から年末までの営業日(祝日除く)を計算するWebアプリを作成