簿記で最初に習う「三分法」が、簿記の理解を妨げているような気がします。
この場合、販売したら、(借方)売掛金 ××× (貸方)売上 ×××、購入したら、(借方)仕入 ××× (貸方)買掛金 ××× となりますけど、この仕訳が、全然複式簿記的ではないんですよね。
複式簿記は、なぜ複式か? それは、取引の結果生じる「利益の増減」と「財産の増減」との2つを、同時に計算するからです。上記の仕訳では、複式簿記の目的を達成していないんですよね。
その意味では、分記法(有価証券売買ではこっち)や、
- (借方)売掛金 ××× (貸方)商品 ×××
- (貸方)商品販売益 ×××
その総額主義版である売上原価対立法
- (借方)売掛金 ××× (貸方)売上 ×××
- (借方)売上原価 ××× (貸方)商品 ×××
を学ばないと、簿記とは何かがわからないと思います。三分法は、応用編で学ぶべきではないでしょうか。