「利益は、収支とは違うんですよー」と習ったと思います。何で違うかと言えば、年度で区切って計算するからですね。収入・支出があっても来期の分なら収益・費用から除くというやつです。なので、収支計算の手取りと利益とは差が出てくるわけです。
でも、こういう考え方なので、基礎になるのは収入・支出です。
あなたの会社、何年やられてます? 5年以上。じゃあ、5期分の損益計算書を並べて、最初に現金で出資した金額(後から増資していなければ、資本金の額)+5年分の当期純利益(純損失)という単純な計算をやってみてください。
今までに増資・配当・借入がなかったとすれば、だいたい、いまの現預金の金額と同じくらいになっていると思います。これが「一致の原則」と言って、長い目で見た当期純利益の合計は、現金収支計算と一致するという理屈です。
会社にお金がない? その理由は、長期的には、第一に「利益が出ていないから」と言えます。

1980年生まれ。木村将秀税理士事務所・代表。主にフリーランス・独立間もない個人事業主・法人設立を検討中の方のサポートをしている。自分で経理・申告したい/顧問税理士をつけたい/記帳代行を依頼したい に対応。特技はウォーキング(最長は戸塚~小田原間 45km 14時間)、趣味はジャズ喫茶巡り・村上春樹の本・SNK対戦型格闘ゲーム。プロフィール詳細