「ジャズ・ファンのCDコレクションにエリントンがないのはありえない」と言ったのは故中山康樹先生ですが。
私もコルトレーンとやってるやつと、筒井康隆『ジャズ小説』の巻末で紹介されていたパリ・コンサートは持っていました。が、売ってしまいました。
年季の浅いジャズ・ファンって、1曲10分が当たり前のLP収録曲で育ってきていると思うんです。まあ自分のことですけど。
で、エリントンみたいな古いジャズは、SP収録曲で1曲3分程度が十数曲たたみかけてくるCDが多い。これがきついですね。
こっちは慣れてる長い演奏で聴きたいわけです。それにこたえてくれるのがこの赤いジャケットのCD「マスターピーシィズ・バイ・エリントン」です。
エリントンは、これより時代が後のやつでも、こういう長尺の演奏をしてなかったりしますので、これが間違いないです。
このゆったりとした静かなサウンドは、新年の夜をまったり過ごすのに最適と思います。